マラソンで“国民不健康偏差値”を下げよう
BHFは、こういった統計結果も含め、国民の健康について懸念を抱いています。
心臓に関する疾患や、循環器系疾患はイギリスにいる700万人もの国民の健康を脅かしているからです。
さらに、毎年15万5千人もの死者を生み出してしまうというのですから、もはや他人事ではありません。
この人数がどれだけ多いかというと、平均で3分に1人がこれらの病気が原因で亡くなっているそうですから恐ろしい事実です。
そこで、この機関はこういった状況を打開するために、あるキャンペーン活動を始めました。
それが「MyMarathon」というチャリティ事業。
image by: MyMarathon
26.2マイル(約42キロ)を国民に走らせようという計画です。
心臓病担当のシニア看護士であるChristopher Allenは、「この統計結果は非常に不安です。国家の健康レベルが非常に危ういという実態をよく表していると思います」と、その心境を漏らしています。
さらに、「心臓病は年齢に関係なく、誰にでも起こりえる病気です。ただ、身体を継続的に動かすことが、身体を強く健康的に保つ方法として最も効果的なのです。ですから、この利点を決して軽視するべきではありません」と話し、MyMarathonに参加することを強く国民に推薦しています。
「マラソンに参加する」となると、たいそうなイベントになるので、なかなか重い腰をあげるのが大変かと思います。
しかし、このMyMarathonは、自分で走りたい場所を決め、自分のペースで走ることができるので、確かにハードルは低そうにみえますよね。
ただ、走ることに苦手意識がある人や、継続することが苦手な人には、依然ハードルが見えているかもしれません。
ちなみにこのチャリティは5月からイギリスでスタートします。
日本でも、ランニングブームが起こってから、各地でマラソンイベントや、Fun Runイベントなどをよくみかけますよね。
苦手意識を克服するにはFun Runなどはいいアイディアかもしれません。
「この春こそは!」と意気込んでいる方には、まず歩くことから始めてみるのもいいかもしれません。
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文/臼井史佳