内定めぐるシビアな応対。面接官側にもある「100%伝達の法則」とは?

2015.06.29
by よっすぃ~♪(まぐまぐ編集部)
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就職面接の際に、「うちの仕事は大変だよ」とドヤ顔で語る面接官に出会ったことってありませんか? どうやら“応募者のやる気を確かめたい”といった意図もあるらしいのですが、採用担当者に向けた無料メルマガ『「欲しい人材がザクザク採れる!」採用成功術』によると、これって実は労務トラブルも引き起こしかねないNGワードらしいんです!

仕事の大変さをどう伝えるか

面接で、自社の仕事の大変さをひたすらアピールする面接官がいます。

「お客さんから、すごいクレームもらうことがある」
「毎日、残業は当たり前」
「売上ノルマのプレッシャーがきつい」

おそらく、入社した後に「こんなはずではなかった」と退職されることが無いように、あらかじめ想定される大変さは、すべて伝えておこうということなのでしょう。

確かに、大変なことは、事実として伝える必要があります。入社すればすぐにわかることを、隠したり、誤魔化したりしてもしょうがありません。

ただ、それが行き過ぎると、「入社後に退職」どころか、そもそも入社にもつながらなくなってしまいます。

冒頭のような「大変なことばっかり」を聞いて、その会社に入社したいと思う人は、どれくらいいるでしょうか?

面接には「100%伝達の法則」というのがあります。

事実以上に盛って、120%で話してしまうと「聞いていた内容と違う」となり、労務トラブルや退職につながってしまいます

逆に、魅力を充分に伝えずに80%で話してしまうと、本来は入社につながっていたかも知れない応募者に、選考を辞退されてしまうことにもなります。

良いことも、悪いことも、いかに過不足無く、「100%」で伝えるかが大切なのです。

では、その大変なことをどう伝えるか?

その大変の内容にもよりますが、例えば、「営業の大変さ」であれば、ノルマを達成したときのやりがいや、お客様に感謝されたときの喜びをあわせて伝えると良いでしょう。(自分の体験談であれば、なおさら説得力もあります)

また、「仕事が忙しい」であれば、いろいろな仕事を手がけることができるとか、会社が急成長していく過程での忙しさであれば、充実感があり自分の成長を感じることができるとか、ですね。

このように、やりがいや自己成長をセットで話すことで、「大変さ」が意味を持ちます。

「大変そうだけど、がんばってみたい!」こうなれば、辞退につながることもありません。

※ただ、もし、やりがいや意味が何も無いのであれば、そもそもの、その「大変さ」自体を見直す必要があります。

おそらく、それが原因で、早期退職につながっていたり、メンタルヘルス不調の社員がいたり、なんらかの問題が起きているのではないでしょうか? それでは、採用だけの問題では済まなくなります

採用をきっかけに、会社全体を見直してみてはいかがでしょうか。

image by:Shutterstock

『「欲しい人材がザクザク採れる!」採用成功術』
中小企業の社長、人事・総務担当者、採用担当者、開業社労士、その他採用に関わるすべての方必見! 人事歴11年、1200人以上の採用に関わってきた元人事担当で現在は人事コンサルティングを行っている著者が、採用を成功に導く情報をお届けします。「理想論だけでは採用はできない」実際の実務担当者ならではの経験談も交えて、お伝えします。
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