【書評】この十数年、成功する起業家はプログラミングを学んでいる事実

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今回「3分間書評」で取り上げるのは、子どもの「プログラミング教育」の必要性を説く一冊。英語教育と同様、世界の多くの国でさかんなこの教育に、一歩二歩と出遅れている日本。プログラミング教育を受けた子どもたちはどう成長してゆくのか?プログラミングの基礎中の基礎を織り交ぜて紹介しています。

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『子どもを億万長者にしたければプログラミングの基礎を教えなさい』

こんにちは、土井英司です。

随分前から気づいていたことではありますが、この十数年、成功している起業家には、ある共通点があります。

それは、起業家自身がプログラミングを理解し、ウェブサイトやツールの構築を手掛けていること。

起業家自身がお客様の購買プロセスを理解し、そのために最適のプログラミングを施す。それができて初めて、スムーズなマーケティングが実現できるのです。

仮に起業しないとしても、一度プログラミングを勉強すれば、ビジネスの問題解決に威力を発揮します。

なぜなら、プログラミングを学ぶことは、考え方を学ぶことだからです。

このことを知ってか、最近は子どもにプログラミングを教える、というのが流行っているそうで、いろんなところで教室が開かれているようです。

明日のビル・ゲイツ、ザッカーバーグを創る、野心的な試みですが、本日はそのムーブメント、子どもへのプログラミング教育の実際、そしてプログラミング学習で得られる学びのエッセンスを紹介した本を取り上げます。

本当に基礎の基礎を書いた本なので、プログラミングをかじったことのある人には、既知の内容が多いですが、子育てのヒントとしては、面白い内容だと思います。

さっそく、内容をチェックしてみましょう。

「日本はものづくり立国を標榜してきたが、携帯電話、パソコン、テレビといった順番で小さなものから競争力を失っている。原因は教育にある。IT(情報技術)産業の技術者の供給源である情報工学や数学などの修了者は、日本では年に約2万3000人、米国では約25万人、中国では約100万人といわれる。英語とコンピューターの簡単なプログラムが組めることを現代の読み書きそろばんと位置付け、高校や大学の一般教養の必須科目に組み込んではどうか」
(楽天 三木谷浩史氏)

「プログラミング」のおもしろい点は、「唯一の正解がない世界」だということです。唯一の正解がないというと難しそうですが、それはただ一つの模範解答があるのではなく、たくさんの別解がありえるということです。

プログラムとは、コンピューターにやってもらいたいことを、コンピューターが理解できる方法で書いた手順書である

フローチャートとプログラムの基本部品
・長方形は「処理」と呼ばれる部品で、作業・計算などの処理を行うことを表します
・ひし形は「条件分岐」と呼ばれる部品です
・平行四辺形は「入出力」です。フローチャートの対象に対して行われる入力・出力という動作を表します

「良いプログラム」のポイント
・目的を実現できるように、過不足なくきちんとプログラミングされている
・バグ(間違い)がない
・何かトラブルや故障が起こっても止まったりせず対応できるようにしておく
・コンピューターの資源(計算能力や記憶する場所)や時間をムダに使いすぎない
・プログラムが読みやすく書かれている
・製品としてのプログラム(ソフトウェア)が、利用者にとって使いやすい
・あとで機能を追加したり変更したりしやすいようにプログラムが作られている

実は、画面上のキャラの当たり判定は、数学でいう「図形と図形が接しているかどうか」の問題と同じ

総じてベーシックな内容ではありますが、親や教師を啓発するには過不足ない内容。

子どもがプログラミングを学ぶ際に有用なサービスやツールの紹介もあるので、子どもを億万長者にしたい方は、ぜひチェックしてみてください。

image by:Shutterstock

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著者はAmazon.co.jp立ち上げに参画した元バイヤー。現在でも、多数のメディアで連載を抱える土井英司が、旬のビジネス書の儲かる「読みどころ」をピンポイント紹介する無料メルマガ。毎日発行。
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子どもを億万長者にしたければプログラミングの基礎を教えなさい

夢は億万長者!?プレッシャーにならない程度に…ね。

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