行列のできる焼肉店と、ツタヤの新家電店に共通する意外な「売り物」

 

ミート矢澤 八重洲店に学ぶ飲食店が流行る理由

もう一つ、飲食店の事例をあげてみる。

先日、塾生さんに連れて行ってもらった、東京駅 八重洲北口にある焼肉屋矢澤」さん。

この辺りは、サラリーマン層が多く利用するエリアで、どちらかと言えば居酒屋やバール、それもチェーン展開している店が多い。

また、焼肉屋も多くあるが、よくある古くからのオーソドックスな焼肉屋か韓国料理の店が多い。

その中でこの矢澤さん、Japanese BBQと店にある通り、焼き肉のテイストを残しながら、どことなく日本風な料理もあり、なにより店内が明るく、無煙の備え付けコンロ、そして内装や中央にあるガラス張りのキッチン周りも銀色のステンレスなのだ。

メニューはオリジナルで創っているとのことで、最初のページに今日の希少部位」、イチボとかミスジが最初に書かれているのが興味深い。

最初のページにあるということは、当たり前だけども、お客様が最初に見られるし、次回まで覚えてもらえる確率が一番高い

だから、売りたいものはここに置くべきなのだ。

ボクたちが選んだのは「サーロインの矢澤焼き

ミート矢澤 八重洲店 薄切りのサーロインを、山芋と卵黄鰹だしのタレでいただく。

極上のすき焼きをいただいている感じで食べられるこの矢澤焼きは、この八重洲店だけとのこと。

ボトルで頼んだカリフォルニア・ワインにぴったりだった。

もちろんこれ以外にも厚切りのタンなどどれも絶品。

さらに、店員さんが一枚ずつ丁寧に焼いてくれて、食べ方も教えてくれる。

ワインの合わせ方までアドバイスをくれるので、とても居心地のいい空間になっている。

お客様から見て、飲食店は美味しくて当たり前。

ホスピタリティ他の店と違う独自性ここだけでしか食べられない逸品などが絡まって、次に来店する理由になるし、クチコミをしたくなる。

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