ソニーのロボット復活の裏で起きていた、「人類の歴史的転換」

 

人間がどのような行動をするのか?

今週あったニュースの中から、もう1つ、もっと人間の感情を理解する必要がある・・・ということを考えさせられる話題をご紹介しておこう。

テスラ・モーターズ(Tesla Motors)の半自動運転車(ベータ版)が、フロリダ州の一般道で走行中に、急に横から飛び出してきたトレーラー車に突っ込んで、「自動運転初の死亡事故」を起こしたというニュースだ。

7月1日、米国道路交通安全局(NHTSA)が公表したこの事故は、瞬く間に全米で報じられた。

たぶん、日本では、

「テスラって何? 新しいスイーツの名前?」

みたいな反応の方々もいるかもしれないが、現在、アメリカでは、この電気自動車に特化した2003年創業のベンチャー企業、テスラの動向は何かと大きな注目を集めている。

社会人なら、知っとかなきゃヤバイ会社の1つだろう。

このメルマガでは、先週までに、CEOのイーロン・マスク(Elon Musk)らが、10億ドルを拠出し、AI開発のための新たな組織、「オープンAI」(OpenAI)を設立したことや、思いっきり機械化、ロボット化、AI化の進んだフレモントの工場で、実質的な雇用を増やしていること
などご紹介してきた。

〔ご参考〕
テスラ・モーターズ

で、その「自動運転初の死亡事故」だが、人間が運転していれば、普通に避けられたのではないかという指摘が出ている。

事故にあったトレーラーの運転手の証言で、自動運転中のテスラ車に乗ってた運転手が、DVDを鑑賞してて、ちゃんと注意して乗っていなかった可能性があるというのだ。

〔ご参考〕
自動運転で死亡のテスラオーナー、DVD鑑賞中だった可能性。トラック運転手が証言。側面からの衝突検知も機能せず

テスラは、2015年10月14日に、Model Sのソフトウェア・バージョン7.0をリリース。このソフトには、初めて半自動運転モードが搭載され、運転手はハンドルに手を載せておけば、ほぼ自動で道路を走行することが可能になっていた。

しかし、この自動運転モードは、まだベータ版の扱いで、運転手はきちんとハンドルを握り前方を注視していなければならないのだが、どうやら、この運転手は、自動運転モードを過信し、日常的に車内でDVDを鑑賞していた疑いが出てきたというのである。

実は、現在、AI搭載の自動運転車の開発には、大きく分けると2つの流派がある。

2つの異なる考え方に基づいた開発が進められていると言ってもいい。

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