ほとんどのビジネス書や自己啓発書に書かれている「目標を言語化・可視化する」という項目。なぜこうも勧められているのでしょうか? 無料メルマガ『弁護士谷原誠の【仕事の流儀】』では、自らも目標を言葉にすることで実現させてきたという著者の谷原誠さんが、その効用について紹介しています。
口に出す効用4つとは?
こんにちは。弁護士の谷原誠です。
目標は、言葉にして口に出したり、紙に書いて貼ったり、人に発表するのがよいとよく言われます。ビジネス書や自己啓発書などでも、さかんに勧められている方法です。
確かに思い出してみると、この方法は私も実践してきたことでもあります。弁護士になることや自分の本を書くこと、そのほか事業に関する目標は、常に言葉に表してきました。そして、言葉に出したことは、だいたい、その目標は実現してきたのではないかと思います。そこで今回は、改めて、この方法がなぜ有効なのか考えてみます。
私は、主に4つの効用があると考えています。まず、1つ目は、自分の内面での効果として、「目標が明確になる」ことがあります。
私たちは普段、「○○がしたい」「○○になりたい」ということをあれこれと考えていますが、実は、思考は混とんとしています。漠然と思っていることを、実際に口に出してみると、「自分はこれがやりたかったのか」と改めて気づき、発見する感覚があるものです。言葉にするという単純な行為により、夢や目標に輪郭を与えられるのです。
目標を明確にした後に必要なことは、それを意識し続けることです。口で言ったり、紙に貼ったりなどの方法をとると、日常に埋没しがちな目標に、頻繁に意識を向けることができます。そして、常に目標を意識することにより、「行動」が促されることになります。人は口で言っていることをやらないと気持ち悪くなるものです。
ここで大切な存在が期限です。「いつまでに○○を行う」と、期限付きの目標があると、行動を促す効果が高まります。「いつまでに何をする」ということを細分化することにより、行動はさらに促されることになります。