「サム・ウォルトン」の団体チーム作り
また、脱線して「サム・ウォルトン」とお金の話をします。
世界一の大金持ちと「フォーブス」誌で紹介されたこともあります。しかし、大金持ちにしては生活はいたって質素でした。楽しみは「うずら狩り」と「テニス」で大型クルーズで遊ぶこともありません。一番の楽しみが「ウォル・マート」を通して一番になることだったのでしょう。
投資についても「超堅実」です。しかし、だれもが手を付けていなかった「POSシステム」と「物流システム」に投資し、競争上の強さの獲得に成功しました。
サム・ウォルトンはこれはと目を付けた人材に対しては徹底して引き抜きを行います。強いチーム作りのため、「人材強化」については貪欲でした。
しかし、採用した採用した優秀な人材の活用については一癖ありました。「POSシステム」「物流システム導入」の予算提示については、すんなり応じることはありませんでした。徹底的に見直しをさせて、納得できる予算になった時にゴーサインを出しました。
ウォル・マートでは、土曜日の早朝から行われる幹部と店長全員と一部の選抜店員が加わるミーティングが特徴的です。テーマは前もって決められておらず、お祭り騒ぎで終わることもあり、何が出てくるか分からないぶっつけ本番の会議です。
全員が参加して思いを同じくし、新鮮な活力をもたらす会議です。
日本では、イトーヨーカ堂やセブン‐イレブン「業革会議」として行われており、ユニクロのファーストリテイリングでも、月曜朝に「営業会議」として同じような会議が開催されています。
『戦略経営の「よもやま話」』
戦略経営のためには、各業務部門のシステム化が必要です。またその各部門のシステムを、ミッションの実現のために有機的に結合させていかなければなりません。それと同時に正しい戦略経営の知識と知恵を身につけなければなりません。ここでは、よもやま話として基本的なマネジメントの話も併せて紹介します。
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