保険会社の罠。交通事故の賠償金が低すぎる…弁護士が対策を伝授

 

なぜ、保険会社、正当な金額を払ってくれないのでしょうか? もちろん、たまには正当な金額が提示されることがありますが、私たちが相談を受ける多くは、低い金額が提示されています。そこで、弁護士が交渉したり、裁判をしたり、ということになるわけです。

なぜ、保険会社は、正当な金額を払ってくれないのでしょうか? 秘密は、保険会社の収支にあります。保険会社の主な収入は保険料です。支出は普通の会社のように各種経費があります。大きな支出として、交通事故による損害賠償金の支払があります。一つの事故で多い時には、1億円以上の支払いをしなければなりません。この損害賠償金の支払が増えると、保険料が上がります。しかし、保険料が上がると、他の保険会社に契約を取られてしまいますので、なるべく保険料は上げたくありません。そこで、保険料を上げずに利益を増やすには、被害者に支払う損害賠償金の支払を減らすことになったのです。そうすれば、保険会社は利益が増えます。

普通に考えれば、当然のことですよね。そのために、保険会社は、本来支払うべき金額より低い金額を提示してくるのです。知らないで示談をすると、損をします。保険会社から示談金を提示された時は、必ず弁護士に確認するようにしましょう。

もっと詳しく知りたい人は、こちらまで。

交通事故を弁護士に相談すべき7つの理由と2つの注意点|交通事故弁護士SOS

今回は、ここまでです。

image by: Shutterstock

 

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