「させていただく」を多用するメールが、あなたの印象を悪くしている

 

「拝見させていただき」

インターネットで貴社のホームページを拝見させていただき、
メールさせていただきました。

上記は、ある営業メールの一文です。2行にわたり「~させていただき」が使われています。

1行目の「拝見させていただき」で伝えたいのはあなたの会社のホームページを見ましたということ。「見る」の謙譲語は「拝見する」なので、1行目は「ホームページを拝見し」とすればよいのですが、「拝見する」に、謙譲語「~させていただく」が付け加えられています。

さらに2行目の文にも謙譲の「~させていただく」が続いているので、うっとおしい敬語の一文になっています。無駄な敬語を整理し、書き直してみましょう。

インターネットで貴社のホームページを拝見し、
ご連絡いたしました。

2行目の「メールさせていただきました」から敬語をはずすと「メールした」となるので、言い回し自体を「連絡した」に書き換え、その謙譲語「ご連絡いたしました」としました。

~させていただく」を使っておけば敬語らしくなるから、と多用しがちですが、読み返し、整理して効果的に敬語を使いたいですね。

image by: Shutterstock

 

仕事美人のメール作法
著者/神垣あゆみ
広島を拠点に活動するフリーランスのライター。若手ビジネスマン向けにメールマナーの基本を解説した『メールは1分で返しなさい!』(フォレスト出版)など著作多数。
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