松下幸之助が考え抜いた末に悟った「経営のコツ」とは何か?

 

よく事例にあげるのですが、京セラがかかげるミッションは少し異形でそこから導き出された組織形態も異形です。まずミッションですが、顧客や社会よりも社員を目的にしています。「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類、社会の進歩発展に貢献すること」とあり、社員の生きることを最優先にしています。

京セラの組織は「アメーバ組織」と呼ばれ、社会の欲求を感知した社員のオーナー意欲をもとに自己増殖を行っています。社員の活動は「人間として何が正しいのか」「人間は何のために生きるのか」を基準として稲盛さんの経験をもとに作成されたフィロソフィー行動規範)によって導かれて行きます。京セラの経営方法はパナソニックの事業部制の発展形で、アメリカでは3M社が同様な組織形態を採っており組織だけでなく経営のイノベーションです。

image by: Wikimedia Commons

 

戦略経営の「よもやま話」
著者/浅井良一
戦略経営のためには、各業務部門のシステム化が必要です。またその各部門のシステムを、ミッションの実現のために有機的に結合させていかなければなりません。それと同時に正しい戦略経営の知識と知恵を身につけなければなりません。ここでは、よもやま話として基本的なマネジメントの話も併せて紹介します。
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