狙いは築地の跡地。豊洲問題の「闇」を6年前に警告していた書籍

 

ところが、強引にここに決められてしまう。それについて、NPO法人「市場を考える会」理事長の山崎治雄が、こう語っている。

「ひと言でいえば利権ですよ。こんな素晴らしいところ(築地市場)はない。銀座の隣りに7万坪という土地はないからね。日本一の土地ですよ。それに目をつけたのが、大手の不動産やデベロッパーの連中です。

新日鉄会長の三村明夫さんが会長をしているJAPIC(日本プロジェクト産業協議会)がずっと動いてきた話ですよ。JAPICには、日本の大手のほとんどのゼネコンや不動産会社が加盟している。築地を開発すると鉄も動くし、すべてのモノが動く。

それに対して石原知事とその取り巻き連中が利権に走る。みんな利権の構図です。我々素人でも、裏のことはわかります。とにかく魚屋を追い出してしまえ、豊洲に移転させようと」

なるほど、ねらいは築地の跡地だったのか。

そして、東京ガスと東京都が「密約」を結ぶまでには石原の側近の元副知事、浜渦武生が暗躍する。

その関係を暗示するように『週刊朝日』の最新10月14日号は、「豊洲戦犯」の1人の元知事本局長、前川耀男が2005年9月に執行役員として東京ガスに天下りしたと報じている。

 

『佐高信の筆刀両断』

著者/佐高信(評論家)
高校教師、経済雑誌の編集者を経て評論家となる。著書に『保守の知恵』(毎日新聞社)、『未完の敗者 田中角栄』(光文社)など。相手が誰であれ舌鋒鋭く迫る様はメルマガ誌上でも遺憾なく発揮。“政治”に殺されたくない人は読むべし!
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