外資系に負けない。地域のスーパーが大手に勝てる「ある理由」

 

新しさを大々的に訴求する

新しく商品・サービスを開発したとしても、そのことが顧客に伝わらなければ意味がありません。新商品・新サービス、もしくは既存のもので新しい部分があるのであれば、「新しさ」を顧客に訴える必要があります。

新商品・新サービスのコーナーを設置すると効果的です。新商品・新サービスを好んで購買したいと思う人は一定数存在します。

イノベーター理論」によれば、新しいものを進んで採用する人である「イノベーター革新者)」は市場全体の2.5%存在するとしています。流行に敏感で、他の消費者層に影響を及ぼす「アーリーアダプター初期採用者)」は市場全体の13.5%存在するとしています。アーリーアダプターはオピニオンリーダーとも呼ばれます。

こうした新しいものを積極的に好む層にアピールすることは非常に大事です。また、彼らに購買してもらうことも大事ですが、もう一つ大事なのが、彼らに口コミを拡散してもらうことです。彼らは新しくて良いものは口コミを積極的に広げたいと思っています。

彼らに訴求する意味でも、新商品・新サービスのコーナーを設置することは非常に大事です。そこから一気に良い口コミが拡散する可能性があります。スペースに余裕があれば、新商品・新サービスのコーナーを設置しましょう。

また、新商品・新サービスを表すシールやPOPで訴求することも非常に効果的です。

  • 新商品です
  • 本日入荷しました
  • 新着商品
  • New
  • できたての◯◯です
  • 新サービスを開発しました

こういった表現を用いて訴求します。また、新しさを商品・サービス自体で表現することも効果的です。

例えば、野菜であれば、洗ったものではなくあえて泥付きのままで販売します。魚であれば、水槽で生きたものを展示します。食材を陳列用のケースに入れて陳列するのではなく、あえてダンボールや発泡スチロールの中に入れたまま陳列することも効果的です。映像を利用して、とれたての状況を放映してもいいでしょう。

あらゆる手段を利用して新しさを訴求します。日本人は新しいものが大好きです。「新しさ」を堂々と訴求していきましょう。

image by: Shutterstock

 

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著者/佐藤昌司
東京MXテレビ『バラいろダンディ』に出演、東洋経済オンライン『マクドナルドができていない「基本中の基本」』を寄稿、テレビ東京『たけしのニッポンのミカタ!スペシャル「並ぶ場所にはワケがある!行列からニッポンが見えるSP」』を監修した、店舗経営コンサルタント・佐藤昌司が発行するメルマガです。店舗経営や商売、ビジネスなどに役立つ情報を配信しています。
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