販売戦略
イケアのフロアは特徴的です。入口から出口までが1本の通路で結ばれています。
通路の各所に用途やテーマに合わせた部屋をいくつも配置しています。
例えば、「リビングルーム」「キッチン」「ベッドルーム」といった、家庭にある用途ごとの部屋を展示しています。
こうすることにより、家具やインテリアが部屋でどのように配置されるのか、見え方はどのようになるのかといった利用イメージを容易に描くことができるようになっています。
単品での展示では、実際の利用イメージを描くことが難しくなります。
店内の通路に配置された部屋の一つ一つが小さなショールームとなっています。
触ったり、寝転んだり、座ったりすることができるので、実際の使用感を肌で感じることができます。顧客は部屋を見て楽しみながら売り場を回遊することができるのです。
イケアにはレストランやカフェ、託児所などが併設されているのも特徴的です。
ファミリー単位で来店してもらうというマーケティング戦略上の理由があります。
買い物に疲れた人はレストランやカフェ、託児所で休憩したり遊んだりすることができます。
イケアは店舗全体を一つの小さなアミューズメントパークのように仕立てることで、老若男女が楽しめる空間を提供しているのです。
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著者/佐藤昌司
東京MXテレビ『バラいろダンディ』に出演、東洋経済オンライン『マクドナルドができていない「基本中の基本」』を寄稿、テレビ東京『たけしのニッポンのミカタ!スペシャル「並ぶ場所にはワケがある!行列からニッポンが見えるSP」』を監修した、店舗経営コンサルタント・佐藤昌司が発行するメルマガです。店舗経営や商売、ビジネスなどに役立つ情報を配信しています。
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