DBの「スカウター」が現実に? パナ「透明液晶」が何か未来っぽい

 

他にもいろいろな用途が考えられます。自動車のフロントガラスに利用すれば、カーナビの行き先表示や速度などの情報を表示できるようになりますし、商業施設のすべての自動ドアがデジタルサイネージとして使えるのではないでしょうか。

電車の中で普及しつつあるディスプレイ付きの車両も、わざわざドアの上にディスプレイ部を用意しなくても、すべての窓に映像や行き先、広告などを掲載できるようになるのかもしれません。携帯端末に組み込めば、カメラで撮影した映像を使わずに、そのままガラス越しでAR機能を使うこともできます。強度の問題とかがあるとは思いますが、ディスプレイ部分が透明になっているスマートフォンとかもできるかもしれません。

イメージ的に言ったら、ドラゴンボールのスカウターのように、実際にみているモノと画面に表示されるデータを確認することができるわけです。

テレビやパソコンなどのディスプレイとしての利用だけでなく、それこそさまざまなテクスチャーを表示できるという利用方法も考えられます。

例えば、何の変哲もないガラスの自動ドアが、重厚な木の扉になったり、ステンドグラスの扉になったり、模様替えが簡単にできるようになるわけです。全面がガラス張りのようなビルや商業施設であれば、それこそプロジェクションマッピングのような感じで、いろいろ表現でビルを彩ることもできてしまいます。

 

 

とにかく、可能性で言えば、すべてのガラスがすべて透明ディスプレイに置き換わることができるわけなので、世の中のすべてのガラスに何か映像を映せるようになるかも知れません。

3年後には商品化されるかもしれないと言うことなので、期待して待ちたいところです。

(岡安学)

image by: Twitter(@TecnoMultimedia

 

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