NHK「紅白歌合戦」の出場歌手も発表され、早くも年末ムードが高まりつつありますが…、そもそもなぜ「赤と青」でも「黄と緑」でもなく「紅白」なのでしょうか。無料メルマガ『1日1粒!「幸せのタネ」』では、その意味や驚きの由来が紹介されています。
「紅白歌合戦」の紅白とは?
年末の風物詩といえばNHK「紅白歌合戦」でしょうか。昔は圧倒的な視聴率を誇っていましたが、近年はさまざまな特番も多く、「紅白」だけを見ることも減ったかもしれません。それでも、「紅白」を抜きにしては語れないのも事実かと思います。
さて、この「紅白」はなぜ「紅白(こうはく)」なのでしょうか?
手元の辞書を引いてみました(『大辞林(第3版)』)。「赤い色と白い色」という説明の後
- 組み合わせて、祝いごとのしるしとする。
- 競技などの対抗する二組を表す。
とあります。1.は、「紅白まんじゅう」などを思い出せば納得です。2.が「紅白歌合戦」の「紅白」ですね。他に、野球やサッカーなどでも「紅白戦」と呼んで、同じチーム内での練習試合が行われたりします。
問題はなぜ「紅白」なのか、です。「赤と青」、「白と黄色」、「黄と緑」でも良さそうです。
たどって行くと、源平の争いにつながるそうです。平安時代の後期に覇権を争った平家と源家。平氏は赤旗、源氏は白旗を旗印としていました。そこから対抗試合のチームわけでは、片一方を赤、もう片方を白とする…、ということになったようです。
ではなぜ「赤白」じゃなくて「紅白」なんでしょう? 「紅(くれない)」は縁起の良い色なんだそうです。一方、「赤(あか)」は「赤裸々」や「赤貧」など、あまり良い意味合いはありません。素っ裸的な感じです。
それで「紅白(こうはく)」と対抗させるのですが、実際には「赤組(あかぐみ)」と読んでいますし、私が小学生の頃に運動会でかぶっていた帽子は「赤白帽(あかしろぼう)」でした。
しかし、それにしても源平の合戦が平安後期で、800年以上も前の話。それが今の紅白歌合戦につながるというのも,また面白いものです。