では、具体的に自分の中にある「嫌な特徴」に気づき手放す方法についてお話しします。
例えばあなたが、「どうしてあの人は、あんなにもくどいんだろう?」、こんなふうに思ったなら、「これまでの人生の中で、自分のことをくどいなと思う人がいるとしたら誰だろう?」、これを考えてみます。
例えばあなたが、「どうしてあの人は、あんなにも短気なんだろう?」、こんなふうに思ったなら、「これまでの人生の中で、自分のことを短気だなと思う人がいるとしたら誰だろう?」、これを考えてみます。
この作業を徹底的にやっていくと、自分の中にある「嫌な特徴」を棚に上げて、一方的に他者を責めている自分自身がいることに気づくことができます。気づくことができれば、「あー、なんだ、あの人も自分も同じじゃないかー」と、怒りが手放しやすくなります。もっと不思議なことに、怒りが手放せると、その相手の人が、あなたを怒らせるようなこともしなくなります。
そういう意味で、何らかの怒りの感情を持った時、それをポジティブな解釈に変更したり、怒りを忘れようとしたりするよりも、しっかりと怒りの感情を感じながら、怒りの奥にある「自分の知らない自分」と向き合ってみるといいと思います。
周りにイライラする人がいて困っているという方は、ぜひ、10分程度時間を作って掘り下げてみてくださいね。
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