自分の仕事を家族に胸を張って話せますか? ある食品工場長の場合

 

何故、こんな事になってしまうのでしょうか。「片目の猿」になっていませんか。「片目をつぶって仕事をしていませんか」の中でお話ししています。

いつの間にか企業の中でだけで物事を考えてしまいます。生産量が一定に来て生産量の配合コストを、1円下げるとそのコストダウンの金額に生産量をかけていくらのコストダウンが出来たと、計算してしまいます。

2005年の年末に発覚した、姉歯設計士の地震強度偽装マンション事件についても、マンションを建てるまでが、設計士、建築業界の片眼の猿の村になっていたと思えるのです。もし、自分の家族がそのマンションに住むと考えれば決して鉄骨を抜いたりしなかったと思います。マンションを建てている大工さん、鉄骨を運んでいるトラックの運転手の方、鉄骨を持ち上げて組み立てている、クレーンの運転手、鳶の方、全ての方が、「このマンションは家族を住まわすわけにはいかないな」と必ず感じていたと思います。

  • 自分の家族が、自分の造ったものを食べていると考えること
  • 自分の家族が、自分の造った車に乗っていること
  • 自分の家族が、自分の造ったマンションに住んでいること

仕事をしていく上で、家族に話せる仕事をしませんか。

image by: Visarut Sankham / Shutterstock, Inc.

 

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【著者】 河岸宏和(食品安全教育研究所 代表) 【発行周期】 ほぼ 週末刊

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