2月3日は節分。「豆まきや恵方巻きを食べる日」として認知されていますが…、そもそも「節分」っていったい何なのでしょう? 今回の無料メルマガ『1日1粒!「幸せのタネ」』では、その由来や「暦の上での意味」が紹介されています。
鬼は外、福は内!
2月3日は節分です。「季節を分ける日」という視点からは、立春・立夏・立秋・立冬の前日は全て「節分」に当たりますが、今では春の始まりを意味する立春の前日だけを指すとするのが一般的でしょう。
「暦」には何を基準にするかでいろいろありますが、純粋に月の運行だけをベースにした「純粋太陰暦」では季節とのズレがうまく修正できません。そのため、太陽の運行(というよりも、実際には地球が太陽の周りを回っている公転という動き)をベースに修正を加えた「太陽太陰暦」が使われました。
太陽から見ての地球の位置…すなわち「季節」です。大まかには春夏秋冬、四季です。それをさらに細かく分けると「二十四節気」になります。先ほど挙げた「立春・立夏・立秋・立冬」もそうですし、「啓蟄」「夏至・冬至」などよく耳にするものもそうです。
「節分」は「雑節」と呼ばれるものの一つです。二十四節気の補完をするものです。「次の日が、二十四節気の立春ですよー」という印みたいなものです。
節分は、二十四節気では、まだ「大寒」。大寒の最後ですから、この日が寒さのピーク。もうここからは春に向かって、寒さが緩む日…と考えてもいいわけです。
先ほど「太陽から見ての位置」と書きました。「二十四節気」ですから、一周360度を24で割ります。すると、一つの期間は「15度」になります。地球が太陽の周りを15度ずつ動くに従って、二十四節気の区分が移ります。
スタートは春分の日。実際は地球が太陽の周りを回っているのですが、地球から見れば、太陽の位置が変わって見えます。
スタートを春分として、位置のズレを把握します。立春は315度で、あと少しで春分! まだまだ寒さが厳しい時期ではありますが、確実に春は近づいているのです。
暦を見ながら季節も味わう。そんな感じで節分をお過ごしください。
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