憲法違反の小学校
【東京】は、1面左肩に続いて2面に関連、6面は国会論戦の要旨、そして26面は「こちら特報部」の「ニュースの追跡」まで。見出しを並べる。
1面
- 森友用地 ごみ1年放置
- 豊中市調査 業者聞き取り
2面
- 森友学園側と距離置く首相
- 「熱意素晴らしい」→「適切ではない」
- 徐々に変わる国会答弁
26面
- 教育勅語 理念の「森友学園」
- 公教育では「違憲」 認可論外
- 否定された軍国主義の要
uttiiの眼
1面の記事の要点は、調査を行った豊中市が、ゴミの混じった土の「仮置き」という学園側の説明に疑問を呈し、「汚染土を埋め戻した」と証言した業者から事情を聞くことを検討しているという点。
2面は、当初、国会でも「学園の先生の熱意は素晴らしいと聞いている」などと答弁していた安倍氏が、距離を置くようになり、幼稚園の教育内容を「適切でない」とするまでに変化したことなど。参院でも「答弁が変化すること」自体が追及される見通しとの記事。
26面は、幼稚園が「教育勅語の暗唱」で知られる森友学園は、小学校でも同様の理念を貫こうとしていたこと。さらに、戦後教育が教育勅語の否定から始まったことから、この学校の認可の可否は検討以前に問題外だったのではないかとの論点。
教育勅語は戦前戦中の軍国主義教育の要であり、国民主権と対立し、教育基本法とも衝突する。その教育勅語を公教育に持ち込むことは「憲法違反だ」(小林節慶応大学名誉教授)との指摘も。
あとがき
以上、いかがでしたでしょうか。
森友学園はすっかり全国的に有名になってしまいましたね(笑)。公教育に教育勅語を持ち込むことは憲法違反だという小林節さんの議論は、過激でも何でもない、当たり前のことだと私などは思います。「教育勅語」が正しいと信じたり主張したりすることは、一般的な思想の自由には含まれるかもしれませんが、公教育の場で正しいものとして扱うことは許されないと思うからです。
参院でどんな議論が巻き起こるのか、その間にどんな事実が新たに明らかになるのか。目が離せなくなりそうです。
image by: 首相官邸