出典は、最近読んだこの本です。人気作品『ジョジョ』の作者・荒木先生の漫画論。ヒット商品を作るために参考になる部分が多いです。
『荒木飛呂彦の漫画術』
(荒木飛呂彦 著/集英社)
ポーズは、印象に残ります。その時の状況やその人の要素、さらにはその人の心情や性格などの内面までポーズひとつに表れるものです。
例えば、誰が始めたのか知りませんが、ラーメン店の人たちが写っている写真は、なぜか腕を組んでいます。客商売で腕組みはどうかとも思いますが味に頑固な職人肌のような雰囲気が出ていて、あのポーズをしているだけで「ラーメン屋さんなんだな」と分かります。
また、WEB業界でインタビューをされる人は誰が始めたのかは知りませんが、やたら「ろくろを回す」ポーズを取っています。両手を突き出したような格好なのですが、このポーズだと、インタビュー中に何か手元で何かを表現しながら論理的に説明してるんだろうな、とイメージできます。
これらと同じように、ポーズというものは何かを表現し、また人の記憶に残ります。自分もここぞという時の仕草というものを自分なりに持っているといいかもしれません。
あるクリエイターの方は、「この話の重要なポイントは3つあります」という話をする時に、右手の指を3本上げ、左手の人差し指でその右手の3本を指す、というポーズを必ずやるそうです。その方が相手の記憶に残るからで、わざわざそのポーズを取るために、話の要素も必ず3つにまとめるんだとか。
朝礼の時でも、会議の時でも、大事なことを伝えるにはこういう仕草、というものを決めておくと、「あ、これは大事なところだ」と分かります。
その仕草を社員に真似されるぐらいに記憶に残りやすい仕草やポーズを考えてみるのも、いいのではないでしょうか。
【今日の発想源実践】(実践期限:1日間)
- 自分が朝礼、会議、商談、プレゼンなどの場で、「ここだけは絶対に相手に伝えたい」という時、どのような仕草をするか、クセをチェックする。
- 特にない場合は、どのような仕草やポーズをすれば印象的か、簡単な絵をノートに描いてみる。
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