我が子が「テストでカンニング」。怒るな、原因は親かもしれない

2017.04.14
 

「勉強がわからない、宿題が終わらない、面白くない、どうせやってもできない」など、塾のレベルやスピードについていけないことが理由であることも少なくないのですが、親からのプレッシャーが原因になっていることもあります。「宿題が終わらないとご飯を食べさせないからね」「今度のテストで偏差値〇〇超えないと塾やめさせるわよ」。

親は本気ではないにしても、子どもにとってはそれを冗談には受け取れず、追い詰められていきます。

素直でまじめな子ほど危ないのです。また成績が振るわない子ばかりではなく、成績が良い子でもやらされている勉強が続くとついつい魔がさしてごまかしてしまうことがあります

普通に考えればそんなことをしても何の得にもならないのですが、悪気もなく親に認められたい一心からやってしまうのです。

特に新学期はこれまでとは違い、宿題の量も増え、内容も難しくなることから、しばらくすると宿題のやり方が怪しくなってくる子が出てきます。

たとえば、宿題のノートを見ると、宿題の範囲の前半部分は自分の力でやっていた様子がわかるのですが、後半部分になると式も筆算もなく答えだけが書いてあって丸をつけているだけだったりします。これは時間がなくてできなかったか、わからない問題はあるけどとにかく終わらせる形にしたか、のどちらかです。

その週に何か学校行事や家の事情があったとか、風邪をひいて寝込んでいたとか、一過性のことでできなかったならいいのですが、次の週も同じようなノートになっていたら黄色信号です。これを放置してしまうと答えを写してくる範囲が広がっていきます。さらに答えの丸写しだとばれてしまうので、解説に書いてある途中式を写してきたり、わざと間違えたりと手が込んだ方法をとってくる子も出てきます。

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