我が子が「テストでカンニング」。怒るな、原因は親かもしれない

2017.04.14
 

適当に宿題やっているんじゃないの?と不安に思ったらまずは塾に相談するのが一番です。

改善できない場合は、宿題を減らしてもらうことも一つの方法です。

塾で出される一斉の宿題は、クラスの上位生向けの難易度の高い宿題も含まれているため、全員が全部できるわけではありません。だからと言って、「できる子はやって、できない子はやらなくていい」という指示も講師としては失格です。子どもの判断にゆだねているからです。個別に指示を出すのならいいのですが、親としても「みんなと同じ宿題をやらないと遅れてしまうのではないか」という不安も出てきます。

親のほうから、宿題を調整してほしいと言われれば、塾としても対応してくれると思います。一番大切なことは子どもが前向きに勉強できる状況をつくってあげることです。

塾と親の連携は中学受験には不可欠です。たくさん相談されるご家庭ほど受験はうまくいきます。「うるさい親と思われているのではないかという心配は無用。親と塾が気遣いなくなんでも言える関係こそが成功に導きます。

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高濱正伸

高濱正伸

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花まる学習会代表。1959年熊本県人吉市生まれ。 県立熊本高校卒業後、東京大学へ入学。東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。算数オリンピック委員会理事。 1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。1995年には、小学3年生から中学3年生を対象とした進学塾「スクールFC」を設立。チラシなし、口コミだけで、母親たちが場所探しから会員集めまでしてくれる形で広がり、当初20名だった会員数は、23年目で20000人を超す。また、同会が主催する野外体験企画であるサマースクールや雪国スクールは大変好評で、延べ50000人を引率した実績がある。 各地で精力的に行っている、保護者などを対象にした講演会の参加者は年間30000人を超え、毎回キャンセル待ちが出るほど盛況。なかには“追っかけママ”もいるほどの人気ぶり。 ロングセラー『伸び続ける子が育つお母さんの習慣』ほか、『小3までに育てたい算数脳』『わが子を「メシが食える大人」に育てる』『算数脳なぞぺー』『中学受験合格パスポート』『中学受験に失敗しない』など、著書多数。 「情熱大陸」「カンブリア宮殿」「ソロモン流」など、数多くのメディアに紹介されて大反響。週刊ダイヤモンドの連載を始め、朝日新聞土曜版「be」や雑誌「AERA with Kids」などに多数登場している。2016年7月からニュース共有サービス「NewsPicks」のプロピッカー。 高濱正伸とスクールFCの達人講師陣による、他メディアには書けない記事にご期待ください。

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