米航空では日常的。予約ミスなのに晒し者にされた日本人の体験談

 

【再録】アメリカってこんな国

出張。 たぶん50回目くらいのロサンゼルス。

一睡もせずに早朝JFKへ。

搭乗すると僕の席に、すでにメガネの初老の白人女性が座ってました。 間違いなく僕の席。

「Mrs.、そこたぶん僕の席です」

おかあさん、僕を一瞥してひとこと「NO」と言って、次の瞬間には読んでた雑誌に目を落とします。

いや、いや、確認してよ。 狭い通路、後ろから来る人も(僕に)怒ってます。

揉めてるうちにCAがめんどくさそうにやってきて、さすがにオバサン、CAには自分のチケットをしぶしぶ見せました。

航空会社のミスらしく、ダブルブッキング。 僕とその女性の搭乗券には同じ席番が記載されていました。

「See! (ほらっ!)」と勝ち誇った顔で僕を見るけど、オレも間違えてないんだけどな。 とりあえずぐっと我慢しました。

CAのお姉さんに、とりあえずなんとかするから待ってて! となぜか半ギレ気味に言われ、その場に僕は携帯まくらを持ったまま放置されました。

後から入ってくる人、くる人に、迷惑そうな顔されます。

こんな場合、アメリカでは、日本の航空会社のように「大変申し訳ございません! このまま少々お待ち頂けますか」と謝られることは皆無です。 被害者の僕のほうがなぜか怒られてる感満々です(それ以前に、日本では、ダブルブッキングされた場合、先に座ったもん勝ち! な空気もない)。

全員が着席するまで、文字通り居場所もないまま、狭い通路で待たされる。

もう15年もこの国で生活すると慣れてきたなぁ…日本という国のほうが世界ではまれなんだろうなぁ……とか、ぼーっと考えていたところ。

満席になりました。 空いてる席がない。

メガネのオバサン、当然の権利のように座ったまま。 CAさんたち「困ったコね~」みたいな感じで、枕を抱えたまま通路に立ってるアジア人(僕)に視線を向けてくる。

どうするんだろう…と(なぜか)申し訳ない気持ちで(全然悪くないのに)立っていると、

機内に呼ばれたであろう、スーツを着た責任者(50代?インド系)のおっさんがズボンに手を入れたままやってきました。

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