米航空では日常的。予約ミスなのに晒し者にされた日本人の体験談

 

ちなみに、この航空会社はユナイテッドではありません。 某LCCの会社です。

実は、出張の多い僕がいちばん利用しているのがユナイテッド航空です。

で、実は、あくまで個人的な感想ですが、ユナイテッドは、ハッキリ言って、いちばん乗客への対応がいいくらいだと思っています。 他のところの方がもっとひどい。

例えば、数年前に利用した他の航空会社。 国際線。 日本からの帰りの便。 当時、愛煙家だった僕は税関でタバコを2カートン購入していました。 ニューヨークで買うより半額以上安く購入できるから。

到着して、機内のドアを出た瞬間に、頭上の戸棚(オーバーヘッドストレージと呼ぶそうです)に、荷物のそのタバコを忘れていたことに気がつきました。 引き返そうと、振り向き、もう一度機内に戻ろうとすると、CAさんに通せんぼされます。 「戻れないわよ」

戻れないも、ドアを出て数歩。 僕の座っていた座席は、ドアから数歩のところにあります。 スグそこに見える距離。 「いや、忘れ物したから、スグそこの席なんだけど」、、そう言っても「NO」の一点張り

機内を出た時点であなたはもう客ではなくて、特別な許可がないと機内には戻れない、と意味不明なことを言ってきます。

いや、戻るというか、スグそこの席なんだけど。 と指を指しても、「NO ! YOU CAN’T!」と返すのみ。

OK、じゃあ戻んなくていいや。 そこの戸棚なんだけど、忘れ物したから、とってもらっていい? そう聞くと彼女は「あとでLOST & FOUND に行ってちょうだい」と言います。

はぁ? いや、そこなんだけど。 なんで、そこにあるものを、わざわざ一旦、機内を出て、税関通って、入国審査をして、空港内をぐるっと回って「落とし物センター」に行かなきゃいけないんだよ。

機内には入らない。 スグそこ数歩だけど、アナタが取ってくれたらいい。 今見える距離にある戸棚の中のモノなんだけど。

どう説明しても、いったん到着ゲートを出て落とし物センターに行けといいます。

NYに来られたことがある方ならご存知かと思いますが、とにかく税関であれ、入国審査であれ、時間がかかります。 そこまで待つ必要も、わざわざ、届けられる可能性が限りなくゼロに近いセンターまで行く必要も微塵も感じれない。 そこにあるのだから。

もちろん、いちおう行ってはみたものの、予想通り、届けられていませんでした。

忘れた僕が悪いとはいえ、あまりに理不尽さを感じずにはいられませんでした。

なにより、他の乗客はすべてもう機内の外に出ていたという。

つまり、アメリカの大企業は、世界的な大企業ということ。 日本の方が、今回の一連のユナイテッドの事件を見て、「世界的な有名な企業なのに、世界的な有名な企業でも、あるんだなぁそんなこと」と言うかもしれません。

でも、実は、世界的な大企業だからこそ、母体があまりに大きいからこそ、末端の現場まで、トップの役員達の目が行き届かないという自体が発生します。

日本の大企業は(一部をのぞいて)やっぱり、日本の中の大企業。 ユナイテッドに比べると、現場まで経営方針等が浸透しやすいのかもしれません(単一民族だしね)。

今回の事件は、空港警察だったので、ユナイテッドの職員ではありませんが、あの例の動画を見て、いちばん頭を抱えたのは、当然、ユナイテッドの上層部であることは間違いないと思います。「おい、おい、なにやってんだよ~」と。

あの動画を見て、日本の方が、ユナイテッドエアラインの上層部まで、あんなマインド(力づくで乗客を引きずり下ろすマインド)とついつい思われちゃうかもしれませんが、もちろん、ありえない。 僕が仕事で知っているユナイテッドエアラインの上層部の方々(アメリカ人も日本人も)はとても常識的な人たちです。

あらゆる階級、あらゆる教育を受けた層を同時に雇用をしないといけない、こっちの大企業には必ず起こりうる事件と言っていいでしょう。 なかなか、コンパクトで、国民総インテリの日本では考えにくいことですが。

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