なぜ東京・町田の小さな電気店は安売りせずとも20年以上黒字なのか

 

でんかのヤマグチさんの戦法

実は、その戦法を数え上げたら、紙面が足りません。そこで、少しだけピックアップしてみます。

  • 1万円以上お買い上げのお客様全員に、礼状のはがきを出す。
  • 礼状のはがきには、「ささやか券」という割引券をつけて再来店を促す。
  • 顧客台帳を整備して、購入履歴に基づいた訪問営業を行う。
  • 日帰りバスツアー(会員4,000円、非会員4,500円)を毎年実施し、お客さまに楽しんでもらう(通算31回)。
  • クイズに当たった3組に、温泉旅館1泊2日旅行チケットをプレゼント(60回以上継続)。
  • 1,000円以上お買い上げのお客様に、当選確率3割以上のくじ引きを行う。
  • 庶民的な手作りチラシを毎週1回周辺住宅にポスティング。
  • 店舗と倉庫の在庫を一覧表にして見える化し、販売の促進を図る。

いかがでしょうか。ひとつづつ詳しく説明するのは大変ですので、このお店のことが書かれた本を読んでみてください。簡単に言えば、このお店の戦法のポイントは、「面倒なことをやり続ける、ということです。

例えば、礼状のはがきです。1万円以上お買い上げのお客様全員に出し続けておられます。もちろん、礼状の効果は、誰もがわかっていることです。しかし、一度や二度はできても、毎日続けているお店はそんなにはありません。

そして、お客様にDMを出すには、顧客台帳が必要です。その顧客台帳を整備し続けるのは根気が要ります。だから「でんかのヤマグチ」さんは、量販店をものともしないのです。これが小規模店の生きる道だと、信じます。

ぜひ、「でんかのヤマグチ」さんに学び、実行をしていきましょう。

■今日のツボ■

  • ビジネス理論やノウハウの知識は、実行してこそ意味がある。
  • 「でんかのヤマグチ」さんのノウハウは、学ぶべきである。
  • ポイントは、面倒なことをやり続けることである。

image by: でんかのヤマグチHP

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ワン・トゥー・ワンコンサルティング代表。スポーツ用品業界での経験と知識を生かし、業界に特化したコンサルティング活動を続ける。
スポーツ用品業界在籍33年の経営コンサルタントが、スポーツショップの業績向上法について熱く語ります。スポーツショップのために書かれた、日本初のメルマガです。ここには、あなたのお店がかかえている問題を解決するヒントがいっぱいです。

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【著者】 梅本泰則 【発行周期】 週刊

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