民間企業で英語力が入社や昇進試験での必須条件に加わっていったということもあるようだが、もっとわかりやすい変化が2011年の日本で起こっていることを発見した。
それは、文部科学省の新学習指導要領にて小学校5、6年生での外国語活動が必修化されたことだ。
2010年までは、日本の小学校では英語を教えることはなかったが、この新学習指導要領により、2011年から日本の小学校で英語の授業が行われるようになり、しかも必修化されたのである。
当時、大きなニュースになったので覚えてらっしゃる方も多いだろう。
小学生に英語を教えるなんて早すぎるとか、英語を教えられる先生がいるのかとか、ツッコミどころ満載の新しい取り組みではあるが、それだけ世の中の関心を集め、話題になった。
「小学生も英語を勉強するのだから大人が英語できなくてどうする、みたいな?」
というのもあって、TOEIC受験者数も2011年に突然急増したのではないだろうか。
また、小学校での英語の必修化について英検が興味深いレポートを2016年9月に発表している。
(ご参考)
●小学生の志願者数が大幅アップ – 公益財団法人 日本英語検定協会
小学校で英語が必修化されたことにより、一昔前では信じられない話だが、小学生が英検を受けるようになったのだとか。
しかも、英語の必修化が行われた2011年から直近の2015年までに英検を受ける小学生は大幅に増加中とのこと。
全体では、24%増。
さらに小学校1年生!? に限っていえば、2011~2015年の間に55%増!!!
小学校1年生が英検を受けているということ自体驚きだが、この受験者数がそんなに大幅に増えているとは・・・。
この感じで進んでいくと、今後、日本にも英語を普通に読み書きできる人がますます増えるだろう。
全体的な方向性としてはとても良いことじゃないかな。
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