一方で、福島の放射線による避難区域の人々の苦しみはまた違う。生きているし、土地もそこにあるが、帰れない。不当な扱いを受けることもある。生きている上での苦しみである。震災後の自殺率が一番高いのが、福島だという。自然というより、人的被害が大きい。
いずれの地域も、物心両面でのケア、支援が必要なのは同様である。しかし、そのアプローチや支援の仕方は、かなり異なる。
肉体労働だけで助かる人もいる。肉体労働では助けにならない人もいる。今回の「被災地に学ぶ会」の参加者の中には、教育面で被災地の子どもへの支援をしている人もいた。お金で支援してくれている人もいた。
できる時に、できる人が、できることをする。今、ここ、自分ができることは何か。やれることは、やっていきたい。
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