【書評】知らないと損。デキる男は「材」を知り尽くしている

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我々の身の回りに当たり前のように存在する、紙やコンクリート、プラスチックなどの素材。今回の無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』の著者・土井英司さんが紹介しているのは、それらの材料の歴史をわかりやすくまとめた1冊です。元Amazonのバイヤーを務めた土井さんが本書を「ここ最近でイチオシ」とするその理由とは?

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人類を変えた素晴らしき10の材料
マーク・ミーオドヴニク・著  松井信彦・訳 インターシフト

こんにちは、土井英司です。

本日ご紹介する一冊は、最近読んだ中でイチオシの一冊。

「鋼鉄」や「紙」「コンクリート」「泡」「プラスチック」「ガラス」など、人類の文明に大きな影響を与えた材料の歴史を、誰にでもわかるようにまとめた、知的好奇心あふれる一冊です。

われわれはつい、ビジネスのすべてが人間の頭の中から生まれるように思いがちですが、実際には、物質や技術の性質・制約条件がイノベーションを生むことが多い。

なかでも本書は、「材料」がわれわれの文明に与えた影響を考えるのにもってこいの一冊です。

ピラミッドを生んだ銅、ローマの水道橋を生んだ鉄や鋼鉄、錆問題を解決したステンレス、切符や紙幣を生み出した紙、建物の歴史を変えた鉄筋とコンクリートのマリアージュ…。

われわれの社会を取り巻く「物質の性質と、なぜそれが広範に用いられるようになったのか、その技術的な理由がわかる、ビジネスパーソン必読の教養書です。

不動産を買うにしろ、アート・インテリアを買うにしろ、観光旅行に出掛けるにしろ、本書を読んでからやるのとそうでないのとでは、驚くほど満足度に違いが出るはずです。

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