日本はやっぱりイイ国だ。NY在住の日本人社長が帰国で痛感した事

 

それから1時間後—。 せっまいエコノミーで、動き回る2歳児を膝に乗せていた僕はさっそく後悔しました。 やめときゃよかったよ、、、、、、

それでもJALのCAさん達はとっても良くして頂きました。 ダダをこねる息子を抱っこしてくださり、グズる娘にオモチャのサービスをしてくれます。 誰のオッパイでも触ろうとする息子に笑顔で対応してくださるCAさんに、心の中で、「スイマセン、、そいつは、もう、そういうつもりで触ってるんです、、」と謝罪する。

NY—東京間の14時間は、ひとりの時の倍以上の長さを感じさせられました。

子供がいない時、飛行機や電車でハシャぐ子どもたちの親を「もうちょっとなんとかしろよ」と実は思っていました。 実際、子どもができて「どうにもならない瞬間」を何度も体感し、当時の自分が少し恥ずかしくなりました。 まだ言葉がわからない2歳児に「お願いだから、静かにして」と涙声で懇願するのは、周囲に対し「本当に申し訳ございません」の意を込めて。

同じ料金で座席を購入した人たちの快適な航路を邪魔する権利は僕たちにはまったくありません。 子供を連れての旅行に、自分たちが大変だということしか考えてなかったことに、急激に恥ずかしくなります。 心より、申し訳ありませんでした、という気持ちになる。 せめて4歳くらいまでは飛行機はヤメよう、という夫婦間の結論は、時すでに遅し。 14時間いたたまれない気持ちのままでした。

いつもの機内の過ごし方、機内上映の映画を3~4本鑑賞する、ということもできないまま、やっと成田に到着した時は、なにも考えられないほどの疲労でクタクタでした。 到着したのは日本時間の翌日の夜—。

いつも成田に到着した時は、楽しみにしていた母国に着いたことで高揚とワクワクが入り交じった気持ちになるのですが、今振り返っても、思い出せない(笑)

荷物のピックアップも、入国審査も、タクシー乗り場も、驚くほど記憶にない。

かすかな記憶すらない(笑) よほど疲れきっていたのか、次の記憶はホテルで泥のように眠っている自分でした。

しかも! 時差を時差と知らない、体内時計のまま生きている目がギンギンの怪獣2匹が遊べ!と身体ごとぶつかってくる中で。

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