日本はやっぱりイイ国だ。NY在住の日本人社長が帰国で痛感した事

 

翌朝、埼玉より妻の母がホテルに迎えに来てくれました。 荷物と妻と息子と娘を引き取りに。 やっと全員から解放される。

ここから1週間—、僕個人は日本のマネージメントをしてくれる人間と合流し、日本縦断講演会ツアーに出ます。 その間、家族は妻の実家で、おじいちゃん、おばあちゃんに厄介になります。 孫達との対面を待ちきれないおばあちゃんは予定より早くホテルに到着。 結果、早くから起こされる。 いまだ、寝不足続行—。

前述通り、引っ越し並みの荷物なので、スーツケース6個と子供2個を大人3人で埼玉まで運びます。 タクシーでいいじゃないか、という僕の提案に「一体いくらかかると思ってるの?」と自分の生家がいかに田舎で、いかに中央から離れているかを棚に上げて、却下してきます。 朝か夜か、時差のせいか寝不足のせいか、いまだよくわからないまま、憧れの日本に帰国した実感もまだこのときまでありません。

とにかく狭山市の妻の実家に8個の荷物(うち2つ人間)を運びきるまでホッとできない。 一秒でも早く、この10個(うち4つ人間)から解放されたい。

途中の西武線でもブツブツ文句言う僕を無視しつつ、妻はおそらく(てか間違いなく)僕より寝ていない。

やっと駅に迎えに来てくれている義理の父の顔を見てホッとしました。 やっとひとりになれる、、、、

次の瞬間、双子と1週間もの間、離ればなれになることが急に寂しく、悲しくなり、改札で、「東京戻りたくない」と言いだし、「一体、なんなのよ!?」とそれまでガマンしていた妻にキレられました。 。

電車に乗る前に、少しの空き時間があったので、ホテル横の駐車場でふたりを遊ばせました。 なんの変哲もない駐車場。 せっかくの都内なのに、名所でもなんでもない場所。 時差で元気いっぱいのふたりを少しでも疲れさそうとしただけの特に何でもない時間なのですが、今でも強烈に記憶に残っているのは、意外となんでもないこんな時間—。

ふたりにとってテッパンな、シャボン玉遊び。 風に揺れるシャボン玉を、大人ではありえないテンションで追いかける、2人。

結局、日本縦断ツアーの1週間。 移動とプレッシャーとスケジュールに追われるストレスフルな時間は、このときの思い出を糧になんとかやりきったようなもの(笑) たった一週間なのに、センチメンタルな40代半ばなオッさんでした。

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