日本はやっぱりイイ国だ。NY在住の日本人社長が帰国で痛感した事

 

翌日から、いよいよ日本全国8講演のツアースタートです。 初日は東京から。 渋谷のフォーラムエイト、という割と有名な会場です。

まずは主催者と打ち合わせ。 今回の主催者は海外留学・インターン斡旋会社です。

日中、恵比寿のとても立派なオフィスに伺い、スタッフの方々と打ち合わせ。

セミナーにお越し下さる方は、海外に飛び出したいと思っている大学生・大学院生・その保護者様。 インターンとしての仕事だけでなく、自身の失敗談、文化の相違なども話すつもりです。

打ち合わせのリハの段階では、自分でいうのもなんですが、スタッフの方々をお腹抱えて笑わせました。 その上で、

いやぁ、高橋さん、面白いですねぇ~、、、、でもその話、本番ではNGで

今の若いコ達に、苦労話や、差別の話をされちゃうと、海外行く気を失くしちゃう、とのこと。

えええええええ????? ええええ 苦労しに、失敗しに、差別されに、行くんじゃないの? じゃあ、なんで行くの?

もちろん、主催者の言うこともわかります。 あくまでプロモーションの為に、今回、呼んで頂き、安くはないギャラも保証して頂いてます。  セミナー後、商品(留学、インターンの斡旋)が売れなかったら、わざわざ地球の裏から僕を呼んだ意味がない。

言い訳ですが、初日は、そんな感じで手足を縛られたまま、セミナースタートしました。

会場は満員。 120名以上の方にお越し頂きました。

かつて、何度も講演会なり、セミナーなりをしてきましたが、自分の中ではこんなに出来の悪い日もありませんでした。

それでも、講演会終了とともに、みなさん長蛇の列でご挨拶に来て下さいました。 ホントに涙が出るほど、嬉しく(お土産がハッピーターン©亀田製菓ばかりなのは、ちょっとゲンナリしかけたけどw)ありがたく思いました。 今回、非常に多かったギフトは、双子宛の絵本やアンパンマンのオモチャ。 有名人でもないのに、こんなことまでして頂き、心より嬉しく思いました。

終了後、主催者のスタッフの方々が、みなさんキラキラした目で、お礼を言ってくださいました。 「弊社主催でこんなに盛り上がったセミナーありませんでした!」「成約率も過去最高くらいで、期待以上でした!」そうおっしゃってくれるスタッフの方々に「はぁ?? いつもはこんなもんじゃないから!」と意味のわからない逆ギレ(笑) 

同行してくれてる日本のスタッフに「しゃちょう(今回の)趣旨わかってます?」と注意されました。 「だってさ、、、いつもの笑いの量が半分もなかったよな、、、、」という僕に、一言一句さっきと同じセリフを言ってきます。 「しゃちょう(今回の)趣旨わかってます?」。 芸人じゃないんだから、と言わんばかりの表情で。 「でもさ、、、この本業で、自分が納得できる出来じゃなかったら、やっぱりショックじゃん、、」そう落ち込む僕に、「確かに、、、、、、、いや、これ本業じゃねえから!アンタの本業、新聞社だから!」と訂正されました。 部下に。

今回のツアー、ニューヨークからわざわざ東京—名古屋—名古屋—大阪の4講演を見学する為に自腹で来てくれた友人がいました。

彼はNYのスタンダップコメディアンで、日本でも割と有名です。 YouTube等で彼のことを知ってる日本人も少なからずいるそうです。 地上波でも彼の特集が組まれたり。 もう15年来の友人ですが、ここ最近、本場ニューヨークでコメディアンとして活躍する彼に、日本で講演会の依頼がくるように。 台本あっての、英語のステージだと得意な彼も、日本語で日本人相手のセミナーは不慣れなようで、どうしても僕の講演会を見て、参考にしたい、と。 よくも自腹でニューヨークから僕のツアーにつき合うな、と思いつつ、友人が来てくれたのは嬉しい出来事でした。

ただ。 勉強したかったと言ってたくせに。 セミナー中、僕がスベッたら、誰よりも嬉しそうな顔してました。 スベったときほど、観客の顔がよく見えるものです。 スベるたび、ニヤニヤしてやがりました。

落ち込んだまま(笑)初日終了—。 。 。 。 そのあと、身内だけで飲みに行ってもほとんど覚えてない。 悔しくてほとんど一睡もできないまま、翌日は新幹線で名古屋へ。

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