日本はやっぱりイイ国だ。NY在住の日本人社長が帰国で痛感した事

 

Uber に自宅まで迎えに来てもらい、まるで「引っ越し」くらいの量の荷物をトランクに入れる。 家族4人分、一ヶ月の滞在は、やっぱりただの引っ越しだ。

ニューヨークのタクシーの運転手は、スーツケースを持った客を喜びます。 空港まで行くだろうから。 長距離の客だから。 露骨に笑顔になります。 最初、笑顔だった運転手も、荷物の量を見て、露骨に嫌そうな顔をしました。 もちろん東京無線の運転手のように荷物をトランクに入れてくれません。 トランクを開けて「here!」とひとこと。 アゴでおまえが自分で入れろと指図してきます。

空港までの約1時間、タクシーの中でももちろん寝れません。 起きたての怪獣が2匹、膝の上にいるから。

空港に到着したら、運転手、こんどはトランクの荷物を露骨に手伝い、外に出してくれます。 チップ欲しいから。

空港に到着した時点で、もうクッタクタでした。 まるで1ヶ月の日本出張強行スケジュールが終了したくらいに。

チェックインを妻に任せている間、空港外の喫煙所に。 成田や羽田と違って、空港内に喫煙所はありません。 機内の14時間だけでなく、待合所の2時間も含め、一切、喫煙できないので、成田に到着するまで最後の一服になります。

喫煙所で、アジア人系のおじいさんにライターを借りました。 英語でお願いすると、はいどうぞ、と日本語で返してくれました。 そこで日本人と知る。 直後、お連れの人3人が「先生、ご用意できました」とチェックインを済ませた後のチケットを持参しつつ、そのおじいちゃんを迎えに来ました。 まさかと思い、その背中を目で追います。 宮崎駿先生でした。 確かに、トライベッカフィルムフェスティバルに、ご招待されていたはずでした。 まさか、日本が誇る世界のマエストロが帰国する同じ便だとは。 まさか火を借りるとは(笑)

宮崎先生は、もちろん、ニューヨークでも「マエストロ(巨匠)」と呼ばれ、絶賛、尊敬、されています。 やはり、欧米の影響下にない「日本」を発信しているからだと思います。 今回の出張、メインは日本全国を講演会で回ること。 各都市によってセミナーテーマは違いますが、その中でもいちばんオーダーが多かったテーマは「世界に飛び出そう!日本の若者よ」—。 この出張の最初に宮崎先生にお会い出来たのは(しかもライター借りたしw)幸先いい偶然。 セミナー時、話そうと思った内容に自信を勝手に持ちました。 やはり、今だからこそ、日本の若い世代に世界に出て欲しい。 国際人になるということは、アメリカ人のモノマネをするということじゃない。 アメリカ人のモノマネをする人をアメリカ人は受け入れない。 日本人が培った日本の文化で勝負できる、しなきゃいけない時代—。

宮崎駿のように、「日本」を見せるからこそ、「世界」が認めてくれる時代。 「世界」に合わせなくていい。 「日本」を見習わせればいい。

先生の背中に勝手に「わかりました。 そう伝えます」と語りかける。 勝手に。 妄想。

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