片仮名よりも和名の方が浸透してるかもしれないのが、
- 黒曜石(こくようせき)=オブシディアン
- 翡翠(ひすい)=ジェード
などですね。「瑠璃も玻璃も照らせば光る」と伊呂波歌留多に出てくる「瑠璃」と「玻璃」ですが、
- 瑠璃(るり)=ラピスラズリ
- 玻璃(はり)=クリスタル
です。前者は「瑠璃」の方が、後者は「クリスタル」の方が知名度が高そうですね。
日本語は外来語を漢語に直して取り込むこともありますし、最近(ここ100年以内)なら片仮名表記で取り込むこともあります。個人的には宝石の和名の創造性豊かなところがいいなあと思いますが、みなさまはいかがですか?
「漢字」が「音」と「意味」の両方を伝える働きを持った文字だというのが最大の特徴ですね。日本語は、「音だけ」の役割を持つ「平仮名・片仮名」と「音と意味」の両方を表せる「漢字」を組み合わすことができる。文字体系が複雑で、習得に時間がかかる分、表現力は非常に豊かです。
豊かに表現し、豊かにその表現を味わう。日々、その感性を磨きたいものだと感じるところです。
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