【書評】中国から影響を受け、「中華」を殺して成長した国・日本

 

中国と朝鮮は、結局「中華文明の毒素」によって、未来への可能性を殺されたということになる。日本も中華文明から多大な影響を受けたが、慎重な取捨選択を行ない、主体的かつ賢明な判断をした。その結果、明治時代において、日本はこのアジアでいち早く西欧と肩を並べる近代文明国家になったのだ。

結局、「中華」を殺したことで近代への道を切り開いたのが日本であり、「中華」というものに「自家中毒」して、アジアにおける近代化の失敗国家となったのが中国と朝鮮であったのだ。そしていまに至るまで、それが変わらない「東アジア」の現実なのである。

永遠に日本のようにはなれないだろう。

21世紀になってからも、中国共産党政権は、先進国の資金や技術は何の躊躇もなく貪欲に吸収する一方、西洋文明の核心部分となる自由や民主の価値観を頑なに拒否する姿勢を貫いている。この国の「近代文明国家の建設」は、夢のまた夢なのである。

朝鮮半島も同様であり、もはや捨て置くしかないだろう。

日本のご先祖様はなんという賢明な選択をされたのだ。養分は吸収し、毒素は容赦なく捨て去る「中華殺し」の文明づくりという、いままで聞いたことのなかった歴史解釈には心底から感動した。内容は副題の通りである。誇るべき日本、日本人に生まれて本当によかった。歴史書に涙するとは初めてであった。

編集長 柴田忠男

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