日本の天文観測の聖地「国立天文台三鷹キャンパス」に行ってきた

 

歴史を感じさせる建物も見所「旧図書庫」と「天文器資料館」

右のレンガの建物が、旧図書庫です

右のレンガの建物が、旧図書庫です

TMTの主鏡を構成するパネル。対角間の長さは、1.44mあるそうです

TMTの主鏡を構成するパネル。対角間の長さは、1.44mあるそうです

三鷹キャンパスの構内を歩いていると、時折、歴史を感じさせる建物を見ることができます。

旧図書庫もその1つで、外観上、レンガの模様や、ひさしの形状などが特徴的。内部に入って見学できる施設の1つには展示室があります。こちらはすばる望遠鏡などの光学赤外線望遠鏡や、電波望遠鏡などの模型などが展示されています。ハワイ島マウナケア山頂に建設中の世界最大級の光学赤外線望遠鏡であるTMT(Thirty Meter Telescope)望遠鏡の主鏡を構成するパネルの大きさには驚かされます。

パラボラアンテナと天文機器資料館のかまぼこ型の屋根、そして青い空のコラボが絵になります

パラボラアンテナと天文機器資料館のかまぼこ型の屋根、そして青い空のコラボが絵になります

内部に入れる見学場所は、上記の他に「天文器資料館」があります。天文器資料館は、自動光電子午環(天体の精密位置観測を行うもの)のための施設として使用されていましたが、現在は、退役した天文機器などが収蔵された施設になっています。

ゴーチェ子午環室。入口から中の様子を見学できます

ゴーチェ子午環室。入口から中の様子を見学できます

この他にも、有形文化財として登録されている品を入口から見学することのできる施設などもありますので、天文学に興味がある方は、一日いても飽きない施設だと思います。また、都内としては緑も多く、さらに観測施設設置の関係で、開けた平地や窪地が多く存在していることより、いわゆるインスタスポットとしてもなかなか良いのではないかと思いました。

 

また、若い方から年配の方まで、そしてカップルで来ている方が多い印象でした。もちろん、ご家族でのんびり見学されている方もいらっしゃいましたが、一人で来られている方は見かけなかったので、ちょっとしたアウェー感を感じました…。

三鷹天文台のパンフレットに、ビジターシールを貼り付けてみました

三鷹天文台のパンフレットに、ビジターシールを貼り付けてみました

 

その他、事前申込制になりますが、普段見学できない施設であっても、4D2Uドームシアターや、50cmの望遠鏡では、定例の見学会などをやっておりますので、そちらの見学会にも参加してみてはいかがでしょうか。

なお、各施設には二次元コード(QRコード)が示されている箇所があり、それをスマートフォンなどのカメラで読み取る事で、施設ガイダンスを聞く事ができるように工夫されています。

ガイダンス自体は、施設の説明書きと同様の事ですが、ガイダンスを聞きながらの見学は、見学気分を盛り上げてくれるものとなると思います。なお、周囲に見学者が大勢いる時は、イヤホン等、個別に音声を聞く事ができるようにした方がベターですね。

 

国立天文台 三鷹キャンパス
東京都三鷹市大沢2丁目21-1
Tel: 0422-34-3600
見学時間午前10時から午後5時(入場は午後4時30分まで)
公式サイト

 

 

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梅原 慎治

梅原慎治 
埼玉県生まれ、都内在住のツーリングライター。主に関東近郊を走り周り、美味しい物や良い景色などを見つけて楽しんでいる。趣味としてフルコンタクト系の空手も嗜んでいる。

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