そこで、お客様心理をわかっていない人は、普通に歩きながらレジへ入っていきます。別に当たり前の光景なのですが、お客様はすでに待たされています。普通に歩いている姿を見て、実はあまり良い気はしていません。
しかし、わかっている販売員は、ほんの少しだけ急ぎ足でレジへ行きます。急いでいるのは変わらないのですが、明らかに目で見てわかるように急いでいる感を出しているわけです。そうすると、お客様も納得してくれます。「ちゃんと急いで来てくれたんだな」と、わかってくれるんです。
実際、この様子を想像してみてください。あなたがレジを待っている状態で、(極端に言えば)ちんたら歩いてくる販売員と、急ぎ足で「お待たせしました!」とレジにやってくる販売員。どっちにどんな感情を抱きますか?
これも、魅せる動作と言えるでしょう。
ごくごく細かい、なんてことのない一つの動作です。でも、それだけで人の心理は全く違う感じ方をします。その積み重ねこそが、「良い接客」となるのではないでしょうか。
今日のおさらいです。
・お客様の心理を察して、魅せる動作を加える。
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