美味しい寿司屋を見抜く方法は? 食品安全のプロがコツを伝授

 

店の周りを一周してみる

出来れば予約電話の前に店の周りを一周してみることをお勧めします。最近は、ネットで情報を得て、ネットで予約し、予約当日まで、お店に行かない方が増えています。私も、20人位の忘年会で、幹事が全く店も見ずに予約を入れカラオケボックスに毛の生えたようなところで、美味しさも雰囲気も無い宴会を経験したことがあります。

店の周りを一周し大切な方との会食であれば一度食べてみることがお勧めです。外回りで、雑草などが生えて無く、ゴミ箱が綺麗で、清潔感があるかどうか、魚臭さが無いか、店員さん、板前さんが作業着のままたばこなどを吸っていないかを確認します。大手寿司チェーンでも、板前さんが作業着のまま客引きをしている店もありますが、作業着は厨房内だけで着用するのが基本です。

店の入り口にべたべたパンフレット等が貼ってあるお店も避けるべきです。美味しいお店は、自然に人が集まり、パンフレットを貼る必要は無いはずです。行列が出来過ぎているお店も考えようです。2時間以上行列が出来ている回転寿司もありますが、大切な人と食べに行くお店としては使用出来ないと思います。店の周りを一周するだけで様々なことが理解出来るはずです。

玄関から中を覗いた時に

予約無くお店に行くと、開店時間になっても開いていないお店もあります。ネット情報では17時開店と書いてあっても、17時に開いていないお店があります。このようなお店はメニューの値段も信頼がおけないので、この時点で入るべきではありません。

予約したお店で、予約の時間に店につくと、番頭さんのような方が玄関前で、「河岸さんですか」と声をかけてくれたお店があります。玄関から入った時に「予約したものですが」と私が声をかけると、「河岸さんお待ちしていました」と声をかけてくれたお店もあります。どちらのお店も、予約時間には、私しか予約が入っていないのです。一人の職人と、私が美味しい物を食べるために時間を共有出来るのです。

このお店では、一組約30分で予約を受けているそうです。30分以上いてもいいけど会話の相手は次のお客様を中心にしていると話していました。寿司屋の楽しみは大将との会話も含まれているのです。

image by: theskaman306 / Shutterstock.com

河岸宏和(食品安全教育研究所 代表)この著者の記事一覧

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【著者】 河岸宏和(食品安全教育研究所 代表) 【発行周期】 ほぼ 週末刊

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