安倍首相に衆院解散を決意させた、「米朝軍事衝突」のリアリティ

 

戦争終了期限

12月に戦争になるなら、9月下旬には準備を開始する必要がある。ソウルにいる米国人などの退避が始まるし、在韓日本人にも退避勧告が出る可能性がある。

そして、遅くても、2018年2月までには戦争を終了する必要がある。平昌冬季オリンピックが韓国で開催されるからである。もし、この状態が続くとフランスのフレセル・スポーツ相が言うように、来年2月の平昌冬季五輪について「状況が悪化し、安全が確保されなければ、フランスの選手団はここにとどまるだろう」と参加見送りもあるとしたが、これは世界中の国々も同様に思っていることである。

戦争が始まれば、決着は数日であろう。マティス国防長官のソウルの被害を最小限度にするということは、限定核戦争を想定するしかない。広範囲の兵器を同時並列的に破壊するには、同時に数発の戦術核兵器を用いるしかない。それも米国の先制攻撃となる。

もちろん、北朝鮮が太平洋上での核実験や長距離ICBM発射などを行ったすぐ後になるとは思うが、攻撃としては先制的になる。

しかし、北朝鮮外相は、それより先に、武力兆候には「先制行動」という。先制攻撃を仕掛け、最初から核ミサイルを米国に打ち、同時にソウルを攻撃することになる。これは北朝鮮からの戦争開始になり、昔の真珠湾攻撃で戦争を開始した日本と同じようになる。これによって、米国は大義を得て戦争にまい進できることになる。そして、北朝鮮はいつでも開始できるが、数日で完全破壊される

米国の中東戦争で見せた空母3隻による空爆ということではなく、戦術核を使うので、グアムから直接飛来して、北朝鮮に落とすのと日本や韓国の空軍が参加した空爆となる。日米韓の三軍が協力して戦うことになる。

中国も北朝鮮への侵攻を開始して参戦することになる。北朝鮮を米国の支配地にしない約束をしているはずである。

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