立地の良い中古マンションが格安で売り出されていたら、誰しも心惹かれるものです。しかし、無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』の著者でマンション管理士の廣田信子さんは、それだけの理由で購入するのは絶対にNGとして、その恐ろしい理由を記しています。
都心の老朽化マンションの最後は…
こんにちは! 廣田信子です。
最近、高経年マンションを買い集めている業者がいることを心配する読者の方の声が寄せられています。
都心の老巧化して廃屋寸前のマン ションの部屋をせっせと買い集める業者がいます。
いまさら住むには勇気の要るような部屋をどうするのかと思ったら、区分所有権を安値で買い占めた上で建物を取り壊し、更地にして高値で転売するのが目的のようです。わずかに居残っていた高齢の居住者は追い出されたそうです。
これからどんどん増えてくる老巧マンションは、高齢化した居住者には建て替えの資力もなく朽ち果てていく恐れがありますが、だからといって不在地主から土地を買い漁るかのような部屋の買い占めも、何か違うような気がしました。
区分所有権というのは、「所有権」というには、あまりにももろい権利だと最近思います。