勝てる経営戦略を立てるために知っておきたい6つのビジネス理論

 

マーケティング理論

最後は、マーケティングに関する理論です。

マーケティングミックス(4P)

経営戦略を作るとき、「何を」「どのように」提供するかを決めます。この「何を・どのように」に当たるのが「製品Product)、価格Price)、流通Place)、プロモーションPromotion)」です。そして、これら4つの組み合わせをマーケティングミックスと言います。

1960年に米国のマーケティング学者E.マッカーシーが唱えました。4つの頭文字をとって「4P」と略されます。つまり、マーケティングミックスとは、4Pのそれぞれにおいてどんな方法を選択していくかという戦略を決めることです。

最近では、4Pは「売り手側の視点」としてとらえられ、「買い手側の視点」として、

  • 顧客価値(Consumer value)
  • 顧客にとっての経費(Customer cost)
  • 顧客とのコミュニケーション(Communication)
  • 顧客利便性(Convenience)

の頭文字をとった「4Cを、マーケティングミックスとされることもあります。

ワン・トゥー・ワン・マーケティング

私の大好きな「ワン・トゥー・ワンマーケティング」です。1993年、米国の経営コンサルタント、ドン・ペパーズによって提唱されたマーケティング理論です。

マーケティングとは、「どのようにしたら商品がうまく売れるかという仕組み作り」のことだと言っていいでしょう。そして、ワン・トゥー・ワンとは、文字通り「1対1」のことで、一人一人のお客様に応じた商品やサービスを提供することを意味しています。つまり、大量販売(マス・マーケティング)の対極にある考え方です。現在、大企業といえどもこのワン・トゥー・ワン・マーケティングを理解し実践することが求められています。

ポイントは、お客様を自社や商品のファンにすること、そのお客様に何度も買っていただくこと、IT技術を使ってお客様の分析やコンタクトを図ること、です。

いかがでしょうか。もちろん、この要約だけではよく分からないでしょう。興味のある理論がありましたら、研究してみてください。

■今日のツボ■

  • 経営戦略立案時の代表的な環境分析法は、「SWOT分析」と「3C分析」。
  • 事業戦略決定法として有名なのが、「PPM]と「競争戦略」。
  • マーケティング理論に「4P」「ワン・トゥー・ワンマーケティング」がある。

image by: Shutterstock.com

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ワン・トゥー・ワンコンサルティング代表。スポーツ用品業界での経験と知識を生かし、業界に特化したコンサルティング活動を続ける。
スポーツ用品業界在籍33年の経営コンサルタントが、スポーツショップの業績向上法について熱く語ります。スポーツショップのために書かれた、日本初のメルマガです。ここには、あなたのお店がかかえている問題を解決するヒントがいっぱいです。

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【著者】 梅本泰則 【発行周期】 週刊

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