~村上龍の編集後記~
米とパンの消費はトレードオフの関係にある。パンの需要が増えれば、米は減る。それを明確に指摘したゲストは、藤尾さんがはじめてだった。
「神明」は米卸のトップだが、ずっとアウトサイダーで、挑戦者だった。だからパンを、競合食品として意識することができた。
パンの豊富なバリエーションは、職人、メーカーの、努力の結果だ。パンとご飯、1つを選べと強要されたら、たぶん日本人の多くは、ご飯に傾く。そう思いたい。
「もし世の中からご飯が消えてしまったら」日本人全員にとって必須の問いではないだろうか。
<出演者略歴>
藤尾益雄(ふじお・みつお)1965年、兵庫県生まれ。1989年、芦屋大学卒業後、神明入社。2007年、代表取締役社長就任。
source:テレビ東京「カンブリア宮殿」









