アメリカで依然として強い「強硬派」
夕刊フジ2月17日付は、「いや、そんなことはない! アメリカは変わっていない」という主旨の記事を掲載しています。見てみましょう。
ドナルド・トランプ米政権で、北朝鮮への強硬発言が相次いでいる。平昌(ピョンチャン)冬季五輪を利用した「微笑外交」で、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権を骨抜きにし、「核・ミサイル開発」の時間稼ぎを続けているからだ。北朝鮮の核保有を断固容認できないトランプ政権が、限定的な先制攻撃を意味する「鼻血(bloody nose)作戦」を検討しているとの報道もある。
「北朝鮮への強硬発言が相次いでいる」そうです。あんまり聞こえてこない気がしますが。アメリカは、「限定的な先制攻撃」=「鼻血作戦」を検討中だそうです。ネーミングが何とも言えません。
「彼らが核開発をやめるまで、トランプ政権の北朝鮮政策は何の変更もない」「米国には、北朝鮮の『核・ミサイルの脅威』に対処可能な軍事的選択肢がある」
マイク・ペンス副大統領は14日、米ニュースサイト「アクシオス」のインタビューで、こう述べた。米紙ワシントン・ポストは12日付で「ペンス氏が『(北朝鮮が)対話を望めば、話をするだろう』と話した」と報じた。だが、アクシオスのインタビューで、ペンス氏は「対話は交渉ではない」といい、北朝鮮が核放棄しない限り、実質的交渉はしない考えを明確にした。
「軍事的選択肢がある」そうです。そして、「対話」と「交渉」は違うと。「対話」とは、「話をすること」。「交渉」は、「アメリカと北朝鮮がこれからどういう環境で共存していくのか決めるための話し合い」という感じでしょうか? アメリカ側の条件は、おそらく、
- 核廃棄、ICBM廃棄
- 金王朝の体制保証
という感じでしょう。北の条件は、おそらく、
- 核兵器保有、ICBM保有容認
- 金王朝の体制保証
- 制裁解除
でしょう。北が核放棄に応じるとは、思えません。というのも、金は、「核開発を放棄したカダフィは、結局殺された」ことを知っているからです。