年内に第二次朝鮮戦争が勃発?プロがみた米国の開戦パターン

 

アメリカは、北朝鮮の大規模な反撃を望む???

少し、トランプさんの気持ちになって考えてみましょう。金正恩のような、アメリカから見るとクレイジーな指導者が、アメリカ本土を核攻撃できる能力を持つ。これは、本当の脅威ですね。何としても、阻止したい。ここまではわかります。

では、なぜアフガン、イラク、リビアを攻めたように、サクッと戦争を開始しないのでしょうか? 「アメリカが攻撃されるから」ではありません。「韓国が攻撃されるから」です。通常兵器の戦いであれば、大した脅威ではないでしょう。しかし、北は韓国に対し、「化学兵器」を使わないでしょうか? わかりませんが、金のこれまでの言動を見ると、「たぶん使うよね」と思います。

金がいよいよ追いつめられ、「もはやこれまで」と感じた時、彼は、「韓国の民を地獄に道連れにしよう」と考え、「」を使わないでしょうか? わかりませんが、「使うかもしれない」と思います。

結局、トランプが決断できないのは、「アメリカ本土が危険にさらされる」からではなく、「韓国で大量の犠牲者が出るから」なのです(少なくとも現時点では)。「トランプの決断で100万人死んだと言われたくない

しかし、北朝鮮は、リアルな脅威。放置しておけば、年内に「ワシントン、NYを核攻撃できる能力」を得てしまう。それで、北の核施設を、ミサイル攻撃したり、空爆したりする。北が全面的に反撃してくれば、「クレイジーな金正恩が戦争を始めやがった!」と宣言し、大義名分を得て本格的な戦争を開始できる???

これはもちろん私の想像ですが、アメリカの過去の開戦パターンは、いつもそんな感じでした。

 

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【著者】 北野幸伯 【発行周期】 不定期

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