13日の米上院特別委員会の公聴会では、トランプ政権幹部から、北朝鮮に対する厳しい発言が相次いだ。ダン・コーツ国家情報長官は、北朝鮮の脅威に対し、米国が行動を取ることができる時間は残り少なくなっているとして、「決断の時が、かつてないほど迫っている」と語った。コーツ氏は、北朝鮮が今年も弾道ミサイル発射を複数回強行するだろうとも予測した。
(同上)
「北朝鮮の脅威に対し、米国が行動を取ることができる時間は残り少なくなっている」
「決断の時が、かつてないほど迫っている」
これは、何でしょうか? 金正恩は今年1月1日、「米本土を核攻撃できるICBMを実戦配備した」と宣言しました。しかし、アメリカ情報機関、国防総省は、「これは、ウソだ! 北は、まだアメリカ本土を核攻撃できない」と判断している。一方で、「年内には可能になる」と分析している。
つまり、今すぐ戦争を開始すれば、少なくとも米本土は無傷で済む。来年になると、北は「(たとえば)ワシントン、ニューヨークを核攻撃できるようになる」。それで、「戦争は始められなくなる」と。つまり、戦争が始まるとすれば、「年内」ということですね。
マイク・ポンペオCIA(中央情報局)長官も、核兵器保有を目指す北朝鮮の姿勢に「変化の兆しはまったくない」と述べた。ポンペオ氏は、米軍が北朝鮮への限定攻撃に踏み切った場合に想定される反撃などについて「分析済み」と語ったが、詳細は明らかにしなかった。
(同上)
CIAは、アメリカ軍が限定攻撃したら、北はどう反撃してくるか、シュミレーションしていると。
北朝鮮への限定先制攻撃として、トランプ政権が検討していると米国や韓国メディアで報じられているのが、前出の「鼻血作戦」だ。トランプ政権としては、これ以上、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長率いる北朝鮮の暴走を放置できない。まず、顔面に一発パンチをお見舞いして、米国の怒りを見せつける-というものだ。巡航ミサイルや航空戦力で、核・ミサイル関連施設を攻撃する作戦とみられている。
(同上)
「鼻血作戦」は、巡行ミサイルや空爆で、核、ミサイル関連施設を攻撃する作戦だそうです。ありがちですね。
ただ、北朝鮮がこれを静観するとは思えない。北朝鮮の政府機関紙「民主朝鮮」は14日付の論評で、「いったん、『鼻血作戦』が始まれば、それは即時、米本土の終焉(しゅうえん)につながる自滅作戦で終わるということを、トランプ一味は覚悟すべきだ」と威嚇した。限定攻撃が、大規模な軍事衝突に発展する可能性はある。
(同上)
アメリカ側は、「顔面を一発殴って鼻血を出させる。短期で終わらせれば、北は大規模な反撃をしないだろう」と読んでいる。しかし、北は、「少しでも攻撃すれば、アメリカ本土を終わらせる(核攻撃する?)!」と警告しています。