学習マンガは読みやすくて記憶にも残る
図鑑と並んでお薦めしたいのが学習マンガです。今は、書店や図書館に行けば実に多種多様な学習マンガが手に入ります。例えば、地球のなぞ、漢字のひみつ、魚のひみつ、単位の不思議、歴史マンガ、都道府県のなぞ、伝記マンガなど、子どもの勉強に役立つものがたくさんあります。
これらはなんといってもマンガなので、取りかかりのハードルがとても低いと言えます。つまり、誰でも気楽に読み始められるのです。それでいて内容はとてもしっかりしています。というのも、必ず各分野の一流の専門家が監修しているからです。
情報の量も充実していて、一冊の中に小学生にすぐ分かるレベルから、大学の教養レベルのものまで含まれています。例えば、地球の秘密を扱ったものには、地学、地質学・地球物理学・地球化学・岩石学・鉱物学・海洋学・気象学・地形学などの初歩が含まれています。そこでマントルとか地殻などの言葉を知れば、それらが知識の杭になっていろいろな情報がたまり始めます。
学習マンガで○○博士になる
子どもはマンガを楽しく読んでいるうちに、どんどん知識を身につけます。しかも、ストーリーに関連して覚えるので記憶に残りやすいという長所もあります。
私の教え子で、小学校の3、4年生ころから歴史マンガを読みまくっていた子がいました。その子は、他の勉強はそれほどできませんでしたが、6年生で歴史の勉強が始まったら歴史博士と言われるようになりました。彼はこれで大いに自信を持つことができました。
また、植物の学習マンガを読みまくっていた女の子もいました。この子は、小学3年生の時に、被子植物、裸子植物、単子葉類、双子葉類などという言葉も知っていました。
というわけで、ぜひ、子どもたちに学習マンガを読ませてあげてください。そして、子どもが読んでいるとき、「いい勉強してるね。○○の勉強が好きだね」とほめてあげると、子どもはうれしくなってその勉強が大好きになります。
初出『月刊サインズ・オブ・ザ・タイムズ(福音社)2015年2月号』
image by: Shutterstock.com