Kさん:警察官が私たちのようなタクシー運転手を狙って交通違反で取り締まる場合は、歩行者妨害が一番手っ取り早く有効な手なんですよね。
吉田:え? それはどうしてですか? 僕の中ではイエローラインを無視して歩道からタクシーを止めようとしているお客さんのせいで捕まっているケースを何度か見たことがありますので、てっきり交通違反で捕まるケースはそっちが多いと思ってました!
Kさん:それで捕まるタクシー運転手は運転手歴が短いビギナードライバーかと思いますね。警察官が交差点内にいるのに黄色い線を無視してお客さんを拾いに行くのは明らかに警察官が見てないと思っての行動だと思いますよ。
吉田:普通はやりませんよね(苦笑)。
Kさん:その日の売り上げが少ない場合はタクシーってみんな必死なので仕方ないと私は思いますが……やっぱり、どこに警察官がいるか分からないのでリスクがありますよ。
吉田:それにしてもタクシーが歩行者妨害違反で捕まるケースっていうのも……ちょっと迂闊すぎませんかね?
Kさん:そうですよね。交差点には警察官が立っていることが多いのに(苦笑)。捕まるパターンっていうのも大体決まっているんですけどね。
吉田:僕もイメージ沸かないですよ。タクシーとパトカーは交差点や信号機のある横断歩道では、ポールポジション取って、信号待ちの場合は最前列で待って周囲をチェックするのがプロと聞いてましたのでね。
Kさん:タクシー運転手からですか?
吉田:いえ、親しい巡査部長からです。パトカーだと信号がある場合はなるべく一番前で止まって信号待ちしているほうが交通違反する車両がいたらスグに追いかけられるかららしいです。それは白バイも同じことみたいですね。根本的に信号の手前に止まっていると違反する車両が見つけられやすいというメリットがあると言ってました。タクシーに関しても同じようなことで、信号の手前で止まっているほうがお客さんに横断歩道上やその周辺から広い範囲でタクシーを発見されやすいという理由で、パトカーとやっていることは同じなんだよと。
Kさん:その警察官はなかなか賢いですねぇ。そう教育されているとは思いますが、さらに付け加えさせて頂くと、信号の最前列で信号待ちする際に、なるべく左側の歩道寄りに車線を変更しといたら、よりお客さんを捕まえやすくなるので、覚えておいて損はないでしょう(笑)。
<次回へ続く>
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