習近平が尊敬するプーチンから伝授された、絶対権力者になる方法

 

独裁者は、「殺されること」を恐れる

中国は、今でも「独裁国家」です。しかし、「共産党の一党独裁国家」です。習近平は、これを「私一人の独裁国家に変えようとしている。そのために何をする必要があるのでしょうか?

ライバルを潰す」こと。

スターリンは、トロツキー、カーメノフ、ジノヴィエフなど革命の功労者たちを追放、弾圧、殺害することで権力を掌握しました。その後も、キーロフ、トハチェフスキー、ジューコフなど、国民から支持を得た人物を巧みに排除してきた。

習近平も、

  • 徐才厚(元軍事委員会副主席)
  • 周永康(元政治局常務委員)
  • 令計画(元全国政治協商会議副主席、党中央統一戦線工作部長)
  • 郭伯雄(元軍事委員会副主席)
  • 薄煕来(重慶市党委員会書記)
  • 周本順(河北省党委員会書記)
  • 蘇樹林(福建省長)

など、「トラ」「大トラを次々と退治してきました。これまで約10万人の党幹部が「失職」「拘留」「逮捕」された。そればかりでなく、家族が住む場所を失ったり、息子、娘まで失職している。このことで、習近平に恨みを持つ人が増殖することになります。もし習が権力を失えば、恨みを持つ人が、彼に復讐するでしょう。

独裁者の末路は、大きく二つにわかれます。

  • 死ぬまで権力を維持する(例、金日成、金正日、毛沢東、スターリンなど)
  • 殺される(例、チャウシェスク、フセイン、カダフィなど)

復讐されない唯一の方法」は、「自分が死ぬまで権力を持ち続けること」。というわけで、「権力を失ったら捕まる」あるいは「殺される」という理由で、習近平は、「止まれない道」を歩み出したのです。

「独裁者・毛沢東を崇拝するリーダー」がいる隣国。その隣国は、「日本には沖縄の領有権はない!」としています。わが国は、どうすればいいのでしょうか?

 

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【著者】 北野幸伯 【発行周期】 不定期

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