さて2代目の円山公園のしだれ桜なんですが、近くでよく見るとあまり元気がないことに気づきます。枝ぶりもいまいちボリュームがありません。実はこのしだれ桜、毎年少しづつ小さくなっているというのです。とても悲しいことが起きてるのです。
カラスに葉や枝を食い荒らされてしまっているのです。祇園しだれ桜があまりに美しくて有名なのでこのようなことになってしまったのです。毎年花見の時期になると円山公園には沢山の花見客が訪れます。辺り一面に座り込み、宴会をする人で賑わいます。宴会が終わると、花見客が捨てたゴミが大量に出て、それを目当てにカラスが来るのです。
出したゴミを、きちんと持ち帰えれば問題は起こりません。春に円山公園を訪れた方は分かると思いますが、花見のため一面ブルーシートで覆われます。花見客はとても楽しそうですよね。でも自分たちで出したゴミは持ち帰らないと祇園しだれ桜がこのままではいつか見れなくなってしまうかも知れません。
この桜は地元の人や毎年訪れる観光客の方に愛されている桜です。少しでも長く、その美しい姿を見たい気持ちは、いつの時代も一緒です。優しい気持ちで花見をして、未来永劫美しい姿を守っていかないといけません。
円山公園の園内には多くの料亭や茶店が散在しています。中でも料亭左阿弥は、江戸初期1617年織田信長の弟・長益(有楽斎)の子・頼長によって建てられたものです。庭園も当時の作庭なんですよ。是非機会があれば訪れてみて下さいね。
いかがでしたか? 京都は日本人の知識と教養の宝庫です。これからもそのほんの一部でも皆さまにお伝え出来ればと思っています。
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