しかし、このことを忘れてしまいがちなのが、教育者です。
「まぁ何でもいいからとりあえずやってみてよ」
「失敗してもいいから一回やってみてよ」
とだけ伝えて、店頭に放り投げてしまうお店は案外少なくありませんが、これではやらされる側のスタッフは動くことができません。やり方もよくわからない、誰かの動きを見たわけでも、説明をきちんと受けたわけでもないのに、行動なんてできるわけがないのです。
ひどい場合だと、そんな状況になっているのに、
「何で動かないんだ!」
「どうして声もかけられないんだ!」
なんて叱ってしまう人もいます。そりゃ、次の日から出勤してこないなんてことになっても、仕方のない話です。わからない人に、わからないままやらせても成果は出しようがありません。まずは実際に見せて、説明して、そこから動いてもらう。そんな教育の順序を忘れないようにしたいですね。
ちなみに、山本五十六司令長官の言葉には、冒頭に紹介した後の続きもあるので、気になる方はぜひ調べてみてください。
今日のおさらいです。
- 人を育てる時には、いきなりやらせるのではなく、まずは見せて聞かせてから。
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