アナログが効く。地方スーパーの売上を2倍にした広告チラシ戦略

 

大事なことは…

かといって「テキトー」にテーマを決めてはだめです。あくまで「お客さまが喜ぶ商品なのかどうか」をいちばん先に考えなくてはなりません。

この時期にはこういう商品が喜ばれる、なんていうことはどこのお店でもつかんでいますし、それを販促に結びつけることなどこでもやっています。あくまで「当店ならではの企画」にしなければならない。

そこでお客さまが何を望んでいるのか、何なら喜ぶのかをよーく考えて、調べることが大事です。そのためには、お客様のナマの要望を知ることです。そのためにはいくつか方法があります。

これまで何回か書いてきましたが、その方法についてここではふたつ紹介しましょう。

1.メモをとる習慣【重要!】

全従業員がメモとペンを必ず持ち、すぐメモする習慣にする。例えばお客様から聞かれたこと要望苦情、それにお褒めの言葉など。お客様同士の会話で参考になること。

ただし商品やお店のことだけ。盗聴するようなことになってはいけない。こちらから話しかけて返ってきた反応をメモする

2.お客様と立ち話をする【重要!】

お客様から直接情報をいただくには、「立ち話」。ホンモノの声が手に入ります。会議でも同じですが正式な会議とは別にお気軽会議(例えば、タバコをすいながらとか酒を飲みながら)をするとホンネが出ます。肩の力が抜けて自由な意見が飛び出すのです。つまり、ホンネを聞くには「正式」よりも「ついで」のほうが適しています。

立ち話にルールなどありません。いつでも気軽にお客様に話しかけることです。どういう答えが返ってくるか、それは分かりませんが、「その場でついしゃべったこと」なので実感だということ。

ここでもかならずメモをとりましょう。ただし、ぜったいにお客様の前でメモしてはいけません。取材ではなく親しい会話なんですから。

結果

商品にもよりますが、これまで「特集」などしていない場合は昨年同時期と比べて2倍以上売れます。こういう企画を増やしていけば、どんどん売れ筋商品が蓄積できることになります。

image by: Shutterstock.com

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30年以上の販促・営業企画の経験から「こうして売上げを伸ばした!100のアイデア」というテーマで、実際に行った実例を具体的に紹介します。販促以外にも経営活性化に役立つアイデアがたくさん。前沢しんじの販促ビジネス本はアマゾンや大手書店でランクイン。雑誌「月刊商業界」にも販促特集などを執筆しています。

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【著者】 前沢しんじ 【発行周期】 ほぼ 週刊

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